「プロテイン・アイランド・松山 2022」実績報告

更新日:2024年4月1日

愛媛大学の遠藤弥重太特別栄誉教授が開発した「コムギ無細胞タンパク質合成技術」を核に、愛媛大学・愛媛県・松山市・松山商工会議所・愛媛経済同友会の5団体が主催で「プロテイン・アイランド・松山2022」を開催しました。

主催・協賛・後援

主催

愛媛大学・愛媛県・松山市・松山商工会議所・愛媛経済同友会

協賛

株式会社セルフリーサイエンス・株式会社パーキンエルマージャパン

後援

愛媛県教育委員会・松山市教育委員会・愛媛県中小企業団体中央会・公益財団法人えひめ産業振興財団・公益財団法人松山観光コンベンション協会・愛媛県中小企業家同友会・公益社団法人日本化学会・公益社団法人日本農芸化学会・公益社団法人日本生化学会・愛媛新聞社・NHK松山放送局・南海放送・テレビ愛媛・あいテレビ・愛媛朝日テレビ・FM愛媛・愛媛CATV

実施報告

一般向け体験セミナー


主に県内の中学生、高校生86人が参加し、愛媛大学発の世界最先端の技術に触れました。
小川敦司准教授、東山繁樹教授が講義を行い、遠藤弥重太特別栄誉教授がスピーチを行いました。
また、小川先生の指導のもと「試験管内(無細胞)タンパク質合成法」を用いて蛍光タンパク質を合成する実験にチャレンジしました。

【日時】2022年10月15日(土曜日)12:55~16:30
【場所】松山市男女共同参画推進センター(コムズ)5階 大会議室
【参加者の感想(抜粋)】
・ タンパク質が自分の体だけでなく、薬に深く関係していることを知り、これまで以上に興味を持ちました。
・ 病気の治療に役立つ細胞増殖が気になりました。

プログラム

・試験管の中でタンパク質を作ろう!
・大学の授業風の講義で、原理を理解しよう!

講演者

愛媛大学 特別栄誉教授 遠藤 弥重太
愛媛大学プロテオサイエンスセンター 教授 東山 繁樹
愛媛大学プロテオサイエンスセンター 准教授 小川 敦司

第20回 松山国際学術シンポジウム

PRiME 共同研究発表会

愛媛大学プロテオインタラクトーム解析拠点「PRiME(プライム)」では、広く共同研究課題を募集し、採択後、愛媛大学プロテオサイエンスセンターに所属する教員とともに、共同研究を行います。PRiME 共同研究発表会では、若手採択者を中心に研究内容の発表や研究打ち合わせを通じて、PROS(愛媛大学プロテオサイエンスセンター)教員と採択者間のネットワークを形成しました。
【日時】2022 年9月15 日 (木曜日) 13:30-18:30
【場所】愛媛大学 南加記念ホール
【参加者】63名

シンポジウム

国内外から講演者を招聘し、6講演を行いました。
【日時】2022 年9月16日(金曜日)10:00~17:30
【場所】愛媛大学 南加記念ホール・校友会館(城北キャンパス)
【参加者】
来場者 78名
ポスター発表 22演題 
ブース展示 2社
【講演者】
平野 港(長崎大学)
ジャスティン ジャンハン チュウ(シンガポール国立大学)
石川 岳志(鹿児島大学)
サイモン J ドレーパー(オックスフォード大学)
波多 賢二(大阪大学)
バラージュ ジョルッフィ(センメルヴェイス大学)
全6名

ビジネス展開への試み

「BioJapan2022」への出展や、全国の企業研究者を対象にした「技術講習会」を通じて、さまざまな分野での応用転換、企業誘致の機会創出、新規産業の創出の基盤づくりに力を入れました。イベントを通じて、プロテイン・アイランド・松山の取組をアカデミアや企業研究者をはじめとする参加者にアピールし、企業への技術提供や企業との連携に力を入れ、先端技術の産学官連携を模索しました。

第22回蛋白質科学会年会オンライン展示会への出展

【会期】2022 年6月7日(火曜日)~9 日(木曜日)
【場所】現地とオンラインのハイブリッド開催
【概要】
日本蛋白質科学会には研究内容に繋がりのある研究者や企業関係者が多数参加しているため、2015 年からブース展示を行っています。今回は、対面での現地開催とオンラインを組み合せた、ハイブリッド方式で開催しました。
学会参加者:約750 名
展示ブース数:32 ブース

BioJapan2022への出展・セミナー

【会期】2022 年10 月12日(水曜日)~14 日(金曜日)
【場所】パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
【ブース来場者】172名
【概要】
「BioJapan」は、バイオビジネスにおけるアジア最大級のパートナーリングイベントです。ブース展示では、愛媛大学がPIM とPRiME の紹介、独自技術の紹介(魚類ワクチン・AirID・膜タンパク質)を行い、株式会社セルフリーサイエンスがコムギ胚芽抽出液等の試薬、タンパク質合成キット、受託合成サービスについて紹介しました。また、出展者プレゼンテーションでは、澤崎教授が「無細胞系と抗体技術の融合」に関するプレゼンテーションをしました。

出張技術講習会― 無細胞でワーケーション ―

【会期】2022 年12月14日(水曜日)~16日(金曜日)
【場所】南予文化会館 産業振興センター、愛媛大学南予水産研究センター、愛媛県農林水産研究所果樹研究センターみかん研究所
【参加者】企業・大学研究者 15名(11社)
【概要】
愛媛大学プロテオサイエンスセンターで実用化されたコムギ無細胞タンパク質合成系とパーキンエルマー社が開発したAlphaScreen を組み合わせた、全く新しい魚類ワクチンの開発について、南予地方で講習会を開催しました。今回初めて、漁業及び水産関係者を対象とした講習会を南予で行い、お互いに新しい知見を得ることができました。

「プロテイン・アイランド・松山2022」へのご参加ありがとうございました

今後も、中学生や高校生などに研究の面白さを伝える科学実験イベントや、企業関係者向けに無細胞タンパク質合成技術を体験できる講習会を開催し、啓発に努めます。また、松山から世界に向けてタンパク質研究に関する最新の情報発信や研究拠点としてのアピールすることで、タンパク質研究の拠点である「Protein Island Matsuyama: PIM」の普及を図ります。

お問い合わせ

企業立地・産業創出課

〒790-8571 愛媛県松山市二番町四丁目7-2 本館8階

電話:089-948-6550

E-mail:sangyou@city.matsuyama.ehime.jp

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