令和5年度春季特別展「のぼさんのお引越し―住居にみる子規の人生観―」を開催します

更新日:2023年4月20日

発表内容

目的

 子規は一生の間に、たびたび引っ越して住居を替えています。短期間の仮住まいも含めると、その数は20を超えます。子規はいつどこで誰と暮らし、どのようなときに住居を替えたのでしょうか。
 慶応3(1867)年に松山に誕生した子規は、生後間もなく、藤原新町の生誕地から湊町の住居に引っ越します。子規は自分の部屋に「香雲(こううん)」の額を掲げ、回覧雑誌や漢詩文を創作し、本格的に文学活動の第一歩を踏み出します。
 明治16年に上京した子規は、始め旧松山藩主久松家の書生小屋で暮らし、また親戚の家や下宿などを転々としました。その後、子規は久松家が出資して設立した常盤会寄宿舎(ときわかいきしゅくしゃ)に入り、文学的な趣味を共有する内藤鳴雪(ないとうめいせつ)や五百木飄亭(いおきひょうてい)らと寝食を共にし、子規の文学に対する情熱は次第に大きくなりました。
 常盤会寄宿舎を出て取り組んだ小説家への道に挫折した子規は、やがて日本新聞社社長の陸羯南(くがかつなん)の居宅の西隣に引っ越し、明治27年に羯南居宅の東隣、上根岸82番地に引っ越します。この地が子規の終の住処となる「子規庵」です。
 子規の東京での生活の場は、下宿や寄宿舎、借家といずれも持ち家ではない住居でした。子規の住まいの変遷から、文学活動の転機や人生観が見えてきます。特別展では、子規と同居した人物のエピソードや関連資料、書簡に記された住まいに関する記述などを手がかりに、子規の人生の足跡を住居の視点から見つめ直します。

会期

令和5年4月29日(土曜日・祝日)から6月12日(月曜日)まで
【開館時間】
午前9時から午後6時まで(展示室入場は午後5時30分まで)
※4月30日(日曜日)までは午前9時から午後5時まで
 (展示室入場は午後4時30分まで)
【休館日】
令和5年5月2日、9日、16日、23日、30日、6月6日
※いずれも火曜日

会場

松山市立子規記念博物館 3階特別展示室

観覧料

個人200円、団体160円、65歳以上100円、高校生以下無料

学芸員のギャラリートーク、関連講座

【ギャラリートーク】
日時:令和5年4月30日(日曜日)、5月5日(金曜日・祝日)、5月28日(日曜日)
    午前10時30分から午前11時20分まで
会場:3階特別展示室 ※聴講には特別展の観覧券が必要です。
【関連講座】
演題:「子規と住居」
日時:令和5年6月11日(日曜日)午前10時30分から正午まで
会場:1階視聴覚室 ※入場無料

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お問い合わせ

子規記念博物館
松山市道後公園1-30
館長:大石 和可子
担当執行リーダー:平岡 瑛二
電話:931-5566
E-mail:sikihaku@city.matsuyama.ehime.jp

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2023年4月

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