「服薬情報のお知らせ」を活用しましょう
更新日:2022年6月28日
「ポリファーマシー」という言葉をご存じですか?
ポリファーマシー(多剤服用)とは、服用する薬の種類が増えることで重複や飲み合わせの問題が起こり、副作用や有害事象が起こったり薬が飲めなくなったりする状態のことです。
高齢になると、複数の病気を持つことで、通院する医療機関の数や処方される薬の数が多くなる傾向があり、これらの問題が起こりやすくなります。
「服薬情報のお知らせ」とは
松山市国民健康保険では、対象となる加入者様へ、服薬情報を記載したお知らせ文書をお送りし、医療機関・薬局等への相談をお勧めしています。
服薬情報のお知らせ(見本・表)
服薬情報のお知らせ(見本・裏)
実施内容
対象者
65歳以上の松山市国民健康保険加入者のうち、以下に該当する方
・複数の医療機関から効能が重複したお薬が処方されている方
・飲み合わせに注意が必要なお薬を服用している方
・概ね15種類以上のお薬を服用している方
実施内容
(1)対象となる加入者様へ、「服薬情報のお知らせ」をお送りします。
※文書は、受託業者である「株式会社 データホライゾン」が作成し、お送りします。
(2)「服薬情報のお知らせ」が届いた加入者様は、文書とお薬手帳を持参のうえ、かかりつけの薬局または医療機関に相談してください。
薬を服用・管理する時のポイント
お薬の内容を見直すことは、必要なお薬を減らすことではありません。
かかりつけ医・かかりつけ薬局では、重複したお薬が処方されないよう、また、副作用を起こしやすいお薬はできるだけ避けるなど様々な点に配慮しながらお薬を処方しています。しかし、患者さんが使用しているお薬の情報が正確に伝わっていないと、お薬の重複やもらい過ぎにつながる可能性があります。
医師や薬剤師と相談し、量や数を最小限にすることは、体への負担と医療費の負担を減らすことにもつながります。
以下のことを心がけましょう。
●「お薬手帳」を活用しましょう
病気や飲んでいるお薬について医師や薬剤師に知ってもらい適切な処方がされるよう、内容を「お薬手帳」1冊にまとめ、受診時に必ず見せるようにしましょう。
●かかりつけ薬局をもちましょう
お薬の飲み残しやお薬が多すぎて、いつ、どれを飲んだらいいのかわからなくなって困っているようなことはありませんか。自己判断による中断は危険です。分からないことや困っていることがある時は、必ず医師や薬剤師へ相談しましょう。
関係機関の皆様へ
医療機関・薬局の皆様へ
患者様が「服薬情報のお知らせ」を持参されましたら、服薬内容をご確認いただき、適切な服薬管理・服薬指導をお願いいたします。
在宅医療・在宅介護関係機関の皆様へ
利用されている方へ「服薬情報のお知らせ」が届いていないか確認をお願いいたします。
対象の方がいらっしゃいましたら、服薬状況や残薬の有無等をご確認いただき、医師または薬剤師への相談についてご助言をお願いいたします。
※医療・介護関係者間で連携する際の「連携ツール」についてはこちらをご覧ください
(参考資料)
平成30年(2018年)5月厚生労働省作成
高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)(PDF:2,242KB)
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お問い合わせ
国保・年金課
〒790-8571 愛媛県松山市二番町四丁目7-2 別館3階
電話:089-948-6375
