第69回特別企画展「ドナルド・キーンのみた『正岡子規』-俳句革新者の探究」を開催します

更新日:2023年8月23日

発表内容

目的

 ドナルド・キーン(1922~2019)は、アメリカ合衆国出身の日本文学研究者で、長年にわたり日本文化の研究にまい進しました。その人生最後の研究テーマの一つが、正岡子規でした。キーンは子規の功績について、「俳句が消滅の危機に晒されていた時に、新しい俳句の様式を創造することで同世代を刺激し、近代日本文学の重要な要素として俳句を守った」と記し、高く評価しています。
 精力的に日本文学の研究を続ける中、キーンは俳句に関心を示し、とりわけ「俳句の革新者」として子規に強く惹かれました。代表的な著書『日本文学の歴史』でも子規の功績を大きく取り上げています。また、90歳の時に評伝『正岡子規』を刊行し、俳句革新や短歌革新の業績だけでなく、子規の新体詩に注目し、晩年の随筆「墨汁一滴」「病牀六尺」に子規文学の神髄を見出すなど、オリジナリティのある子規像を提示しました。
 平成31年2月に満96歳で死去するまで、日本文化をまっすぐに愛し続けたキーンの功績と大らかな人柄は、今なお多くの人に語り継がれています。
 特別企画展では、一般財団法人ドナルド・キーン記念財団の協力で、キーンの子規に関する旧蔵書や遺品など関連資料を展示し、キーンがどのように子規を捉え、子規を世界に発信したのか紹介します。
 また初日はキーンのご子息、キーン誠己氏が記念講演「父ドナルド・キーンとの日々」を行うほか、期間中に学芸員がギャラリートークなどを開催します。

会期

令和5年9月2日(土曜日)から10月16日(月曜日)まで

【開館時間】
午前9時から午後6時まで(展示室入場は午後5時30分まで) 

【休館日】
令和5年9月5日(火曜日)、12日(火曜日)、20日(水曜日)、26日(火曜日)、10月3日(火曜日)、10日(火曜日)

会場

松山市立子規記念博物館 3階特別展示室

観覧料

個人400円、団体320円、65歳以上200円、高校生以下 無料

関連イベント

●記念講演 
演題:「父ドナルド・キーンとの日々」  
講師:キーン 誠己 氏 (一般財団法人ドナルド・キーン記念財団代表理事)
日時:令和5年9月2日(土曜日)午前10時30分から正午まで
会場:松山市立子規記念博物館 1階視聴覚室 ※入場無料

●学芸員のギャラリートーク
日時:令和5年 9月24日(日曜日)、10月15日(日曜日)
   午前10時30分から午前11時20分まで
会場:3階特別展示室 ※聴講には特別企画展の観覧券が必要です。

●学芸員による関連講座
演題:「ドナルド・キーンが描いた子規像」
日時:令和5年10月8日(日曜日)午前10時30分から正午まで
会場:1階視聴覚室 ※入場無料

特別協力、後援

特別協力:一般財団法人ドナルド・キーン記念財団
後援:在大阪・神戸米国総領事館

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お問い合わせ

子規記念博物館
松山市道後公園1-30
館長:大石 和可子
担当執行リーダー:平岡 瑛二
電話:089-931-5566
E-mail:sikihaku@city.matsuyama.ehime.jp

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