平成28年5月10日「まつやま子規亭の開催」についてほか

更新日:2017年6月19日

日時:平成28年5月10日(火曜日)午前11時から
場所:本館3階第1会議室
記者数:16人

議題

●「まつやま子規亭の開催」について
●「土砂災害危険箇所パトロールの実施」について

会見要旨

それでは、本日の議題2件について説明します。まず、「まつやま子規亭」についてです。
昨年から新たに開始した「まつやま子規亭」ですが、今年も、第五夜までの予定で開催します。
「まつやま子規亭」は、「子規が生きていたら興味をもち、喜ぶもの」「子規の多彩な好奇心を満たし、ともに楽しむ」「『正岡子規』に関連するテーマのもの」「『ことば』を語る、演じる」を基本テーマに毎年、それぞれの分野で、活躍されている方々を講師にお迎えし、その技を披露いただいています。
全国で活躍される方々の洗練された技を、松山で一堂に観ることができるのは、「まつやま子規亭」の魅力のひとつです。
内容ですが、第一夜は7月30日(土曜日)、落語家「九代目林家正蔵」師匠の「寄席を楽しむ」です。昨年は、落語家で「松山めで鯛使」でもある林家三平、また、奥様の女優の国分佐智子ご夫妻とお母さまで、エッセイストの海老名香葉子さんにご講演いただきました。林家正蔵師匠や三平師匠の三平堂の皆さんは、子規が晩年を過ごした東京根岸を拠点に活動されており、子規記念博物館とゆかりの深い子規庵でも寄席をされているご縁があります。今年は、お兄さんの正蔵師匠の落語と曲独楽師三増紋之助さんの独楽を使った演舞をお楽しみいただきます。
第二夜は8月6日(土曜日)、俳優のイッセー尾形さんです。
一人芝居を休養されていましたが、昨年末から再開され、子規記念博物館では4年ぶりに、その一人芝居で出演していただけることになりました。今年の「妄ソーセキ劇場」は、漱石の作品に登場するさまざまな人物を、イッセー尾形さんが独自の視点で演じます。よりパワーアップした芝居を私も楽しみにしています。
第三夜の10月1日(土曜日)は、「江戸のお座敷芸を楽しむ」で、幇間芸の悠玄亭玉八さんと、朗読の田中泰子さんのコラボレーションで江戸時代を中心に花開いた、歌舞伎や寄席、そして音曲舞踊などの日本の大衆芸能をベースにした、粋で、艶っぽいお座敷芸を披露いただきます。お座敷歌といえば、幕末ごろ、上方や江戸で流行した伊予節ですが、もとは松山地方の座敷歌です。明治期になって地方にも普及し、多くの替え歌が生まれたとされています。
子規も東京根岸の子規庵で、こうした「伊予節」を耳にして、松山を懐かしんだことでしょう。
第四夜の来年、平成29年1月28日(土曜日)は、歌舞伎囃子方、田中傳次郎さんの「長唄囃子を楽しむ」です。田中傳次郎さんは、東京の三響会に所属し、歌舞伎座や国立劇場など第一線で活躍されています。今年は東京からお招きし、演舞とともに欠かせないお囃子方、長唄方の邦楽コンサートを行います。
最後に第五夜は、特別講演として作家で国文学者の林望先生に「正岡子規、私の読みかた」をテーマに講演を行っていただきます。リンボウ先生としても知られる林先生は、源氏物語などの日本文学を独自の視点から取り上げ、随筆や小説などで紹介されています。今年も盛りだくさんの「まつやま子規亭」ご出演いただく方の技や、伝統文化の魅力に触れていただけたらと思います。

次に、「土砂災害危険箇所パトロールの実施」について説明します。
もうすぐ梅雨の時期を迎えますが、近年では地球温暖化などで、局地的な大雨になる傾向が強くなってきています。
一昨年、広島市では、大雨で大規模な土砂災害が発生し、多くの方が犠牲になり、先月の平成28年熊本地震でも、土石流をはじめとした土砂災害で9名の方が亡くなられ、1名が行方不明となっています。また、この地震で熊本県を中心に土砂災害が99件発生しています。
こうした中、国では、毎年6月を「土砂災害防止月間」と定め、「土石流」・「地すべり」・「がけ崩れ」、といった「土砂災害防止」の啓発に取り組んでいます。
特に、6月1日(水曜日)~7日(火曜日)の「がけ崩れ防災週間」に併せ、松山市でも、がけ崩れの災害防止に重点をおき、6月1日(水曜日)に、「菅沢町」と北条地区の「庄」の2カ所で、県や警察とも連携し、「土砂災害危険箇所パトロール」を実施します。当日は、午前9時から市役所正面玄関前広場で出発式を行い、「現場」へ向かうことにしています。こうした取り組みで、市民の皆さんに防災への理解と関心を深めていただき、土砂災害での人命や財産の被害を防止、あるいは軽減していきたいと考えています。

最後に、えひめ国体競技リハーサル大会についてお知らせします。来年、平成29年に開催される愛顔つなぐえひめ国体では、1市で行う国体の歴史上最も多い14競技が松山市で開催されます。その開催準備として、大会運営の能力を高め、また、国体開催の機運を醸成することを目的に、いよいよ今月から、松山市開催競技の競技別リハーサル大会が始まります。
松山市では、5月28日(土曜日)から総合コミュニティセンターの体育館で開催される「第57回都道府県対抗なぎなた大会」を皮切りに、来年の7月まで、ゴルフを除く、13競技、なぎなた、弓道、柔道、テニス、ハンドボール、剣道、陸上競技、体操、自転車、サッカー、高校野球硬式、ボウリング、水泳の大会を国体本番で使用する競技会場で開催します。
また、大会の運営は、市民の皆さんに、ご登録いただいている運営ボランティア「まつやまえがおサポーターズ」さんにご協力いただきます。
是非、多くの方に会場にお越しいただき、全国から訪れる選手や監督への応援をはじめ、各競技の魅力を感じていただき、来年の「えひめ国体」を楽しみに、盛り上げていただけたらと思います。
運営ボランティア「まつやまえがおサポーターズ」ですが、まだ皆さんのお力が必要ですので、現在も引き続き募集しています。そして、企業、団体の皆さんにも一層のご協力をいただきながら「おもてなし日本一のまち」宣言をしている松山市らしく、選手や関係者をはじめ、国体に関わる全ての人を、笑顔とおもてなしの心であたたかくお迎えし、松山に来て良かった、また松山に来たいと感じていただける大会を目指したいと考えています。いろいろな形での皆さんの参加とご協力をよろしくお願いします。
説明は以上です。

質疑応答

【土砂災害危険箇所パトロール】
(記者)
土砂災害の危険箇所パトロールは、どういうことを重視して実施したいか?
(市長)
はい、先ほども申し上げましたように、やはり松山市だけで、行政単体ではできることに限りがあると思いますので、愛媛県や警察と連携して行います。財産、生命の被害をできるだけ軽減していきたいと思いますし、こういったことを、啓発をしていただくことで、皆さんの意識の向上にもつながっていきます。行政だけではできることに限りがありますので、住民の皆さんに意識していただくことも非常に大事だと思います。そういった両面で進めていきたいというふうに思っています。

【産業廃棄物中間処理施設】
(記者)
先日、産業廃棄物の中間処理施設で行政代執行を進める方針を出されたが、今後の見通しと、改めてこういう結果になっていることへの所感は?
(市長)
はい、これはやはり市民の皆さんの安全安心につながる話ですので、できるだけ早く安全安心を確保していきたいと思っています。また、税金が投入されるわけですから、徹底的な責任追及も併せてやっていきたいと思っています。
(記者)
相手方が応じられなかったことに関してはどう思うか?
(市長)
残念です。

【木造住宅耐震診断補助】
(記者)
4月に申し込みが予定枠に達したが、今後の予定は?
(市長)
はい、やはり補正予算も含めて検討しなければと思っています。また、県にも協力をお願いしており、今年度中の追加継続を目指しているところです。
(記者)
大幅に増やすのか?
(市長)
そうですね、5月9日現在の数字をあげますと、仮受付という状況ですが、249件です。これもまた、市民の皆さんの安全安心につながる話ですので、予算のこともありますが、できる限り対応ができるように補正予算のことも考えて進めていきたいと思っています。
(記者)
補正の時期は最短でいつか?
(市長)
できる限り早くです。
(梅岡副市長)
早ければ6月議会でいけるのかどうか。それと今の耐震の状況です。診断は受けても耐震をされるかどうかということがあるので、耐震にかかる費用の中から捻出ができるかどうかも含めながら、今後は考えていかないと。

【ゴールデンウィ―ク】
(記者)
ゴールデンウイーク中の松山市周辺の観光施設の評価は?
(市長)
はい、これは毎年どういうふうにお伝えするのが良いのかと思っていますが、と言いますのが、ゴールデンウイークは年によって何連休の休みになるか、日の長さが違いますよね。ですので、どういうふうに言うと一番良いのかなと。一日当たりという言い方で言わせていただきますと、数字は総じて良かったです。
基本的には、最初に申し上げたとおり、休みの数が毎年違いますので、一喜一憂はしないことにしているのですが、数字を挙げていきますと、4月29日(金曜日)から5月8日(日曜日)の10日間で、全体では17万9935人の人出、一日当たりで言うと対前年比は16.8%の増でした。個々で言いますと、松山城の二之丸史跡庭園が一日あたり対前年比54.4%増、松山城の天守の観覧数は、一日あたりの対前年比は24.7%増です。松山城ロープウェイ・リフトの利用者は対前年比で20.3%増、道後温泉本館と椿の湯を合わせてになりますが、一日当たりの対前年比は8%の増、子規記念博物館の入館者数は、一日当たりで言いますと対前年比30%ちょうどの増ということで、道後また松山城でかなりお客さまに来ていただけたな、ありがたいなというふうに思っています。これは、お城のほうは、「華のおもてなしin松山城」とか「光のおもてなしin松山城」ですとかそういうことをしまして、今、「行ってよかった!日本の城ランキング」というのがあるんですが、毎年上位入らせていただいているので、そういうところで認知度が高まって、全国規模の新聞ですとかテレビなどの取材が多く入るようになってきていまして、全国での認知度も上がっているのかなと。
また、ちょっと工夫をしまして、二之丸史跡庭園ですが、恋人の聖地に認定されまして、そちらのほうでも魅力アップをしていますので、魅力度と認知度が上がっているのかなというふうに思っています。
そして、道後温泉ですけれども、ご存知のように、道後アートを展開をしていますので、こちらのほうの認知度、取材の数ですとか魅力度も上がっていますので、そういったところでお客さまが増えているのではないかなと分析しています。
(記者)
道後温泉の改修工事を予定していることを知った駆け込み客もあると考えるか?
(市長)
はい。それこそ皆さま方のテレビですとか、また新聞を見させていただいていますと、取材の中でも実際にお客様の声として、「もうそろそろ工事に入るんでしょ?」というような声も出ていましたから、当然工事の前に入っておきたいというのはあったかと思います。

【伊方原発】
(記者)
伊方原発1号機の廃炉は松山市民にとっても安全安心や経済の面で影響が出てくると思うが?
(市長)
はい。今日も再三再四、申し上げていますけれども、やはり安全安心ということがすごく大事だと思いますので、この廃炉についても安全安心な取り組みを進めていただきたいと思っています。

※質疑応答は内容を要約しています。

お問い合わせ

シティプロモーション推進課
〒790-8571 愛媛県松山市二番町四丁目7-2 本館3階
電話:089-948-6207
E-mail: city-promo@city.matsuyama.ehime.jp

本文ここまで