平成25年2月17日 響け!!言霊 第5回“ことばのがっしょう”群読コンクール

更新日:2013年3月15日

 皆さん、こんにちは。
 このコンクールは、第5回を迎えます。小学校、中学校のみんなは案外気付かないかもしれないですけれども、このようなコンクールを開こうと思ったら、事前の準備、当日の運営が大変なんですね。
 第2回から応援してくださっています愛媛銀行さんを始め、開催してくれることばのちから実行委員会の皆さん、そして、指導してくださる先生方、家で支えてくださる保護者の皆さんのおかげで成り立っています。心から感謝を申し上げます。
 さて、お子さんたちにもわかりやすく話をさせていただきます。松山は、ことばをとても大事にしているまちです。ことばのまちづくりをしているところは、全国どこにもないそうです。「この街で」という歌を作ってくださった新井満さんから教えてもらいました。
 「この街で」という曲が生まれて8年目になりますが、JR松山駅の列車が到着したときのメロディーには「この街で」が採用されています。そして、JR松山駅だけではないです。一番乗り降りの多い伊予鉄道の松山市駅でも、電車の出発メロディーとして「この街で」が採用されています。
 私は市長に就任してから、全国に出張に行くことがありますが、東京に行ったら、その街ならではのメロディーがよく駅で流れているんですね。例えば、東京の高田馬場には、手塚治虫さんの会社があったので、JR高田馬場駅では「鉄腕アトム」が流れています。そして、東京の三鷹市は作曲家の中田喜直さんが住んでいたというゆかりの場所なので、JR三鷹駅では「めだかの学校」が流れています。JR松山駅や伊予鉄道松山市駅でも、この街ならではの歌が流れたら良いと思っていましたが、今、「この街で」が流れています。

  みんなも気付いていますよね。路面電車には、元気が出るようなことば、勇気が出るようなことば、ほっとするようなことばが書かれています。全国に1,742の市区町村がありますが、路面電車が走っているところは、17都市しかありません。その中でも、ことばが書かれている電車が走っているまちなんてないですよね。路面電車だけではないですよ。今は、伊予鉄道の郊外電車や松山空港と道後温泉を結ぶリムジンバスにも元気が出ることばが書かれています。松山空港にも書かれています。他のまちから来られた方が松山に降り立った瞬間に、ここはことばを大事にしているまちだなと感じてもらうために、松山空港の到着ロビー、出発ロビーにもそんな良いことばが書かれています。このようなまちづくりをしているところはなかなかなさそうですよ。
 正岡子規さんは近代俳句の祖と言われています。夏目漱石さんは松山を舞台にして小説『坊っちゃん』を書いてくださいました。そして、司馬遼太郎さんもこの松山を舞台にして小説『坂の上の雲』を書いてくださるなど、松山市はことばを大事にする文化があるところです。これからも皆さんと一緒に、このことばを大事にする文化を磨いていきたいと思っています。
 胸を張りましょう。若くてアイデアが豊富な49歳までに当選した市長さんたちで作っている全国青年市長会という会があります。全国で60の市が入っています。その中で、このことばのちからイベント事業が「特色ある施策2011」の最優秀賞をいただきました。そして、去年は、日本の文化を大事にしましょうと言ってくれているサントリー文化財団から、俳句甲子園が「サントリー地域文化賞」をいただきました。なんだかうれしいですね。このように松山はことばを大事にしているまちです。
今日は皆さんが一生懸命輝くところを、保護者の皆さん、関係者の皆さんと一緒に目に焼き付けたいと思います。今日はどうぞよろしくお願いします。

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