劇症型溶血性レンサ球菌感染症について
更新日:2024年6月26日
劇症型溶血性レンサ球菌感染症とは
溶血性レンサ球菌(いわゆる溶連菌)は、一般的にはのどの痛み等を引き起こす細菌ですが、まれに、細菌が入り込まない部位(血液、胸膜、脳脊髄液など)に菌が侵入し、急激かつ劇的に症状が進行する「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」があります。
感染経路など
感染経路が明らかになっていない部分もありますが、飛沫感染や接触感染のほか、傷口や粘膜から通常は細菌が入り込まない部位に侵入することによって、急激に症状が進行し重篤な疾患となることが言われています。
現在、全国で菌株の解析等が進められています。
主な症状
腕や足の痛みや腫れ、発熱、血圧の低下などから始まることが多く、その後、組織が壊死したり、呼吸状態の悪化・肝不全・腎不全などの多臓器不全を来たし、数時間で、非常に急速に全身状態が悪化することがあります。
疑わしい症状が現れたり、急激な体調変化が生じた場合は、速やかに医療機関を受診してください。
大切な予防のポイント
手洗いや咳エチケット等の基本的な感染症対策を行いましょう。
また、けがをした際は、傷口を汚れた手で触ることはせず、清潔に保つことを心がけましょう。
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