健康に配慮した飲酒を心がけましょう

更新日:2024年9月13日

飲酒による体等への影響

飲酒による影響には、個人差があります。

〇高齢者 
 若い時と比べて体内の水分量の減少するため、酔いやすいといわれています。
 過度な飲酒では、認知症の発症のリスクが高まります。

〇20歳代の若者
 10代はもちろんのこと、20歳代の若者についても、脳の発達の途中のため、多量の飲酒によって脳の機能が低下することのほか、アルコールを分解する肝臓の働きも未熟なため、少量の飲酒でも急性アルコール中毒になるリスクや、肝臓をはじめとする健康問題のリスクが高まる可能性があります。

〇女性
 
男性に比べて体内の水分量が少ないため、分解できるアルコールの量が少なく、女性ホルモンの働きにより、アルコールの影響を受けやすくなります。

〇少量の飲酒で顔が赤くなる、動悸や吐き気がする人
 
アルコールの分解酵素の働きが弱い人は、飲酒によって顔が赤くなったり、気分が悪くなったりします。
 このような人が、不快にならず飲酒できるようになった場合でも、食道がん等のリスクが非常に高くなります。

純アルコール量と健康に配慮した飲酒の量

〇1日当たりの飲酒量と病気の発症リスク

 令和6年2月に公表された「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」では日本人の病気の発症リスクが高くなる飲酒量が記載されています。
 「研究結果」の欄は、参考文献に基づく研究結果によるもので、これ以上飲酒をすると発症などのリスクが上がると考えられるもの。「参考」の欄は、研究結果の数値をもとに、仮に7で除した場合の参考値(概数)。(引用:健康に配慮した飲酒に関するガイドライン)

我が国における疾患別の発症リスクと飲酒量(純アルコール量)

疾病名

飲酒量(純アルコール量(g))
男性女性
研究結果参考研究結果参考
脳卒中(出血性)

150g/週

20g/日少量の飲酒でも 
脳卒中(脳梗塞)300g/週40g/日75g/週11g/日
虚血性心疾患・心筋梗塞現在研究中
高血圧少量の飲酒でも 少量の飲酒でも 
胃がん少量の飲酒でも 150g/週20g/日
肺がん(喫煙者)300g/週40g/日データなし
肺がん(非喫煙者)関連なし データなし
大腸がん150g/週20g/日

150g/週

20g/日
食道がん少量の飲酒でも データなし
肝がん450g/週60g/日150g/週20g/日
前立腺がん(進行がん)150g/週20g/日データなし
乳がんデータなし100g/週14g/日

〇飲酒量(純アルコール量)の計算

 飲酒の際には、アルコール摂取量を知り、健康に配慮した飲酒を心がけることが大切です。
 

純アルコール量(g)

摂取量(ml)×アルコール濃度(度数/100)×0.8

純アルコール量20gの目安
 度数
日本酒

15%

180ml
ビール5%500ml
焼酎25%約110ml

缶チューハイ

5%約500ml
7%約350ml
ワイン14%約180ml
ウイスキー43%60ml

 

健康に配慮した飲酒の仕方

・飲酒状況を把握する。
・あらかじめ量を決めて飲酒する。
・飲酒前や飲酒中に食事をとる。
・飲酒の合間に水や炭酸水を飲むなどでアルコールを薄める。
・1週間のうち、飲酒しない日を設ける。

飲酒に係る留意事項

 20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。また、妊娠中や授乳期間中の飲酒は避ける必要があります。

避けるべき飲酒

 短時間に多量に飲酒、不安や不眠解消のため飲酒、病気療養中の飲酒は避けましょう。
 また、飲酒中や飲酒後に運動や入浴などの体に負担がかかる行動は控えましょう。

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健康づくり推進課
〒790-0813 愛媛県松山市萱町六丁目30-5 松山市保健所 1F
電話:089-911-1855 FAX:089-925-0230

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