松山方式による塩類リサイクルの取り組み(エコ次亜事業)
更新日:2019年12月19日
本市では、日本で初めて一般廃棄物最終処分場(横谷埋立センター)の浸出水に含まれる塩類からエコ次亜を製造し、下水処理場(西部浄化センター)で消毒剤として使用する取り組みを実施しています。
事業概要
横谷埋立センターでは、クリーンセンターで発生する焼却灰を埋め立てていることから、水処理施設の処理過程で食品残渣由来の塩類が発生します。
これまでは、発生した塩類を乾燥させ廃棄物として処理していましたが、平成27年度にエコ次亜生成施設を設置し、エコ次亜の消毒効果や安全性を検証する約1年間の実証試験を経て、平成29年4月より本格運用を開始しました。
この塩類リサイクルの取り組みによって、塩類の処理費用などが不要となり、維持管理費用が低減するとともにCO2排出量も削減されました。
これら一連の塩類リサイクルシステムの実用化は、日本初であり「松山方式」として全国の自治体等から注目をいただいています。
エコ次亜とは
廃棄物の処理過程で発生する塩類から生成される消毒剤のことで、市販の消毒剤である次亜塩素酸ナトリウムと同等の消毒効果を有していますが、成分が異なることから市販の次亜塩素酸ナトリウムと区別するためにエコ次亜と称しています。
エコ次亜生成装置
エコ次亜使用フロー
施設概要
所在地:横谷埋立センター(松山市食場町乙6番地1)内
定格 | |
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浸出水処理量 | 115立法メートル/日 |
塩化物イオン濃度 | 13,000ミリグラム/L |
カルシウムイオン濃度 | 1,200ミリグラム/L |
エコ次亜生成量 | 17.8立法メートル/日 |
エコ次亜有効塩素濃度 | 1,000~3,000ミリグラム/L |
水処理フロー
受賞実績
令和元年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰
エコ次亜事業により、従来の方式と比べてCO2排出量を約51%削減※できたことから令和元年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰(対策技術先進導入部門)を受賞しました。
※平成28年度~平成30年度実績の平均
地球温暖化防止活動環境大臣表彰ロゴ
八木哲也環境大臣政務官(左)と野志克仁松山市長(右)
平成29年度資源循環技術・システム表彰(奨励賞)
エコ次亜事業が先進的なシステムの特徴を有し、廃棄物の3Rに寄与するなど、資源循環型社会の構築に貢献するところが多大であると認められ、一般社団法人産業環境管理協会主催(経済産業省後援)の平成29年度資源循環技術・システム表彰(奨励賞)を受賞しました。
資源循環技術・システム表彰 表彰状
お問い合わせ
清掃施設課
〒790-8571 愛媛県松山市二番町四丁目7-2 別館4階
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