- 松山の川や海の水が汚れていないかどうかしらべています。
- 工場が有害なものを川に流していないか監視しています。
- 水に関する相談にのっています。(川に油が流れている、水路がくさいなど)
わたしたちが健康で気持ちよく暮らしていくためには、水や空気がきれいでなければいけません。汚れた水をきれいにするには、さらにたくさんの水が必要です。 もしも食べのこしがそのまま川に流れたら大変です。
コップ一杯(180ミリリットル)の量をすてたら
魚が住める水にまで薄めるためには浴槽(約200リットル)に何杯分必要?
コップ一杯の量 |
浴槽 |
ラーメンの汁 |
約3杯分 |
みそ汁 |
約4杯分 |
おでんの汁 |
約11杯分 |
牛乳 |
約11杯分 |
日本酒 |
約29杯分 |
使用ずみの天ぷら油 |
約140杯分 |
わたしたちは、毎日の暮らしの中で、たくさんの水を使っています。料理にも、洗たくや食器を洗うのにも、お風呂に入るのにも水を使います。では、使ったあとの水はどうなるのでしょうか?
下水道の通っていない地域では身近な排水路や小さな川から大きな川へ、そして海に流れこみます。汚れたままの水を流すと、川も海も汚れてしまいます。きれいな水辺を守るためには、使った水をきれいにしてから川や海にもどすことが必要です。
朝、顔を洗う、歯をみがく、ごはんのしたくや片付けをする、お風呂に入る。わたしたちは毎日、本当にたくさんの水を使っています。この水はどこに行くのでしょう?下水道や浄化槽など、いろいろな方法できれいな水になって川に流れこみやがて海まで行きます。でも全ての水がきれいになって家から川に流れているわけではありません。
もしも下水道や浄化槽がなかったら、使って汚れた水はそのまま川に流れて、川を汚す原因になります。家の近所の排水路や小川の汚れ原因は、ほとんどが家から出る汚れた水です。

下水道の通っていない地域で、家から出る汚れた水を、微生物の力を使ってそれぞれの家できれいにするものです。きれいにされた水は、家のまわりの排水路や小川に流れこむため、川が汚れません。
浄化槽は、設置したり、またその管理にお金がかかります。かんきょうしどうかでは、浄化槽の設置と管理に補助金を出して、お金の面での負担を軽くするお手伝いをしています。
大気の汚れに対するしごと
- なるべく空気を汚さないようにするために、煙を出す方法などについての決まりごとが守られているかどうか監視しています。
- 大きな工場と、大気汚染の原因となる物質を煙として大気中に出しすぎることがないよう約束しています。
- 大気測定機という機械を使って、大気汚染のひどさを毎日24時間連続でしらべています。そして、大気汚染が人の健康に悪い影響をあたえるほどひどくなったら、煙の量を減らしてくれるよう工場に協力してもらったり、みんなに知らせたりします。
わたしたちは、空気がなければ生きていけません。しかし、その大切な空気が、工場 のえんとつから出る煙や、自動車のマフラーから出る排気ガスなどによって汚れています。このように、空気がひどく汚れていることを大気汚染といいます。
空気が汚れていると、次のようなことがおこります。
- 酸性雨: 空気を汚す物質が、雨にまざって地上にふってきます。これが酸性雨です。この酸性雨は大地にしみこんで、草木を枯らしたり農作物を育たなくしたりします。また、湖などでは魚が住めなくなったりします。
- 光化学スモッグ:空にもやがかかったようになる現象です。目やのどが痛くなったり、息苦しくなったりすることがあります。
わたしたちは、起きているときも、眠っているときも、いつも呼吸をしています。空気をきれいにし、みんなが健康で気持ちのいい生活を送るためには、ひとりひとりができることからはじめることが大切です。たとえば、近くに行くときは、車を使わずにみんなで楽しく歩いたり、自転車で出かけるのも空気を汚さない方法のひとつなのです。 きれいな空をつくっていくために、みなさんも身近なところから自分自身の行動をふりかえり、空気を汚さないくらしをはじめてみましょう。
- 大きな音を出す工事や工場において、大きな音を出しすぎることがないように指導しています。
- 松山市内の道路を走る車の音をはかり、騒音のひどい道路がないか調べています。
- 騒音で困っている人の相談にのっています。
騒音とは、聞く人が「うるさいな、いやだなと思う音」のことです。工場からでる音、工事の音、車が走る音などを騒音を感じる人が多いのですが、みなさんの身近にある、テレビやそうじ機、洗たく機、エアコン、ピアノの音なども聞く人によっては騒音と感じることもあります。
騒音がひどいと、次のようなことがおこります。
- 音が人の脳をしげきするため、眠りがあさくなったり、目がさめたりします。
- 騒音がじゃまをして、電話やテレビの音が聞こえにくくなります。
- さわがしいところでは、勉強に集中できませんね。
- 大きな音を聞いたあとに、少しの間、耳が聞えにくくなったりします。
- 騒音により血圧が上がったり、食欲がおちたりします。
音の大きさは、騒音計という機械ではかることができ、単位は「デシベル」です。
騒音の大きさの例
デシベル |
例 |
120 |
飛行機のエンジンの近く |
110 |
自動車のクラクション(前方2メートル) |
100 |
電車が通るときのガードの下 |
90 |
大声による独唱、騒々しい工場の中 |
80 |
電車の車内 |
70 |
電話のベル、騒々しい事務所の中、騒々しい街頭 |
60 |
静かな乗用車、普通の会話 |
50 |
静かな事務所 |
40 |
市内の深夜、図書館、静かな住宅地の昼 |
30 |
郊外の深夜、ささやき声 |
20 |
木の葉のふれ合う音、置時計の秒針の音(前方1メートル) |
空き地の雑草に対するしごと
空き地に雑草がたくさん生えていると、虫がわいたり、花粉が飛んだり、ゴミを捨てられたりして、まわりの環境に悪い影響をあたえている場合があります。このようなときは、空き地の持ち主に、雑草をとりのぞいてもらうようかんきょうしどうかから話をして、みなさんが気持ちよくくらしていけるようにしています。
野生動植物を守っていくしごと
松山市では、市内で絶滅のおそれのある野生動植物をとりあげた「レッドデータブックまつやま2012」という本をつくり、市のホームページでも「松山市野生動植物目録2012」とあわせて見られるようにしました。
また、一人でも多くのみなさんに野生動植物のことを通じて、人が自然とともに生きていくことについて考えていただけるよう、小学校高学年の子どもたちにも分かりやすい概要版「市民のみなさんにしってほしい松山市で絶滅に近づいている生きものたち」をつくって環境学習などに役立てています。