「道後オンセナート2022」が開幕します
更新日:2022年4月6日
発表内容
目的
日本最古といわれる道後温泉では、本館保存修理後期工事期間中の活性化策「みんなの道後温泉 活性化プロジェクト」を令和6年3月まで実施しています。
令和4年4月28日(木曜日)に「道後オンセナート2022」が開幕します。
「道後オンセナート2022」は、令和3年に作品公開した大竹伸朗さん、蜷川実花さん、隅川雄二さん、尾野光子さんの4名に加え、約30組のアーティストやクリエイターが、自由に鑑賞できる常設のアート作品を展示します。
また、イベントを随時開催し、いつ来ても楽しめる、何度も訪れたくなる芸術祭を目指します。
テーマは「いきるよろこび」です。道後温泉は昔も今も、人の身体を、心を温め続けてきました。心身を癒やし、活力ある人生を送り、また、活気あふれるまちを未来につなぐため、地域とアーティストやクリエイターが協力し、世界を温めます。
「みんなの道後温泉 活性化プロジェクト」で、観光消費を増やしたり、域内経済循環を広げたりしながら関係人口を築き、人材を育成して持続可能なまちを実現します。
「道後オンセナート2022」の概要
【名称】 道後オンセナート2022 (どうご おんせなーと にせんにじゅうに)
【テーマ】 いきるよろこび
【会期】 令和4年4月28日(木曜日)~令和5年2月26日(日曜日)
【場所】 道後温泉地区
【主催】 未来へつなぐ道後まちづくり実行委員会
【企画プロデュース】 スパイラル/株式会社ワコールアートセンター
テーマ「いきるよろこび」
世界中の全ての人々が求める、親しい人との再会の喜び、声を掛けあい寄り添って実感する安らぎ。新しい時代を開こうとする強いエネルギーがふつふつと湧くなか、道後温泉では、アートを通じて人々の五感を開き、蓋をしていた熱情を呼び起こします。日々がなにより楽しく感じられるよう、みんなで、道後で、温まろう。
常設展示作品 1.オンセナートコレクション
国の内外で活躍するアーティストが、「いきるよろこび」をテーマに、個性的で感性豊かなアート作品を展示します。
アーティスト | 作品名 | 展示場所 |
---|---|---|
市原 えつこ | 神縁(しんえん)ポータル | 道後観光案内所、ひみつジャナイ基地 |
Adrian Steckeweh | あいだのお湯 | 今治屋・北側窓 |
高橋 匡太+oblaat |
おそいおそいおそい詩 | チュリス松山・駐車場 |
TIDE |
SPRING | 放生園、寿美屋 |
谷川 俊太郎 | くるくるミラクル | 道後公園(湯築城跡) 武家屋敷2 |
力石 咲 | 道後温泉系 | 道後温泉 第4分湯場 |
アーティスト | 作品名 | 展示場所 |
---|---|---|
大竹 伸朗 | 熱景/NETSU-KEI | 道後温泉本館 |
蜷川 実花 | 道後温泉別館 飛鳥乃湯泉中庭 |
道後温泉別館 飛鳥乃湯泉 中庭 |
隅川 雄二 | 道後温泉五如団子 | 振鷺亭 |
尾野 光子 | 1.本館で遊ぶAR |
「みんなの道後温泉 活性化プロジェクト」公式Instagram |
常設展示作品 2.マチコトバ
道後のまちを一冊の詩集に見立てた展示です。「いきるよろこび」をテーマに、俳人やアーティスト、詩人、クリエイターなど多様な参加者が、それぞれが思いを込めて選んだ言葉を路地裏、坂道、駐車場や建物の壁面などに展示します。文学のまちならではの、散策を楽しんでもらうプログラムです。
道後温泉の隠れた魅力が感じられる場所で、風景と一緒に言葉を読み、それぞれの言葉から「いきるよろこび」に向き合い、ゆっくりとしたまち巡りを楽しめます。
参加者 | タイトル・出典 | 展示場所 |
---|---|---|
夏井 いつき | 上人坂 | 上人坂 |
SUPER BEAVER | タイトル未定 | 道後観光案内所前ロッカー、 |
参加者 | タイトル・出典 | 展示場所 |
---|---|---|
石川 直樹 | 「海底の修羅」(石牟礼道子『石牟礼道子全詩集』(石風社)より) | 宝厳寺から伊佐爾波神社への遊歩道 |
浦島 茂世 | 角田寿星「再会」 | 椿の湯・北側壁面 |
江六前 一郎 | 「契りの果て」(シャルル・ボードレール/杉本秀太郎 訳 『悪の華』(彌生書房)より) | 松山市消防局松山市東消防署 |
小野 美由紀 | 「感動」(アルチュール・ランボー/中原中也 訳『ランボオ詩集』(岩波文庫)より) | 振鷺亭・公衆トイレ鏡面 |
カニエ・ナハ | 大森靖子 「アナログシンコペーション」 |
ホテル古湧園 遥・ロビーガラス面 |
きたむらけんじ | 伊丹万作「子供ノ誕生日ニ」 | Bar TSUBAKI・外側窓ガラス面 |
日下 慶太/ ケイタタ |
ジャック・ケルアック/青山南 訳『オン ザ ロード』(河出書房世界文学全集) | 山澤商店・入口壁面 |
指出 一正 | 「湖」(串田孫一『遠い鐘の音』(筑摩書房)より) | 道後公園・西側外堀 |
永本 冬森 | 植村直己『植村語録 植村さんがイノチかけてつかんだコトバ』(植村直己冒険館) | ホテル古湧園 遥・ロビーガラス面 |
野口 あや子 | 馬場あき子『あかゑあをゑ』(本阿弥書店) | 道後雑貨店・歩音 ビル壁面 |
三浦 亜美 | 「朝の祈り」(ルイーズ・グリュック/野中美峰 訳『野生のアイリス』(KADOKAWA)より) |
ホテル古湧園 遥・ロビーガラス面 |
桃江 メロン | ドン・デリーロ/上岡伸雄 訳『ボディ・アーティスト』(新潮社)(C)2002 by Don DeLillo |
道後hakuro・入口アプローチ天井面 |
山澤 香奈 | 1.「伊予国風土記」(『風土記/日本古典文学大系2』(岩波書店)より) |
水口酒造株式会社・入口外壁、 |
イベント
常設作品に加え、オープニング、秋、冬、週末にイベントを実施します。
蜷川実花さんの作品が施された道後温泉別館 飛鳥乃湯泉 中庭「ハダカヒロバ」や上人坂、道後公園などを生かし、道後の賑わいを生み出す多彩なイベントを開催します。
地元アーティストやクリエイティブステイ公募プログラムに参加したアーティストやクリエイターらも登場し、いつでも楽しめる芸術祭、何度も訪れたくなる道後温泉を実現します。
(1)オープニングウィーク
「道後オンセナート2022」のスタートを彩る特別ウィークです。オンセナートコレクション参加アーティストやクリエイターに加え、地元で積極的に活動しているアーティストのパフォーマンスなど、イベントを連日開催します。
【期間】令和4年4月28日(木曜日) ~ 令和4年5月8日(日曜日)
【参加アーティスト】
・オンセナートコレクション参加アーティスト
市原えつこ、力石咲
・クリエイティブステイ参加アーティスト
カナールペキノワ
・地元アーティスト
井上和久、覚醒チンドンネットワーク、Cream Emerald(クリームエメラルド)&千代田彦、芸妓連、近藤誠二とオヤジダンサーズ、島のダンサー 木室陽一&顔文字、道化絵師MINE(マイン)、はちこ*、peu a peu(プアプ)、本村洋子 with All Love Choir(クワイア)、rei*(レイ)、Lettermore Lads(レターモアラッズ)、和洋折衷PoP-Music-Band【M-Cocktail】(エムカクテル)
●オンライン座談会
参加アーティストやプロジェクトに関わっている方々が、「道後オンセナート2022」を語り合う座談会の映像をYouTubeで公開します。「道後オンセナート2022」の見どころや地方での芸術祭を、熱く語り合います。
【公開日時】令和4年4月28日(木曜日)午前10時~令和5年2月26日(日曜日)
【参加者】
アーティスト:市原えつこ、Adrian Steckeweh、高橋匡太、力石咲
五十嵐 太郎(東北大学大学院工学研究科・工学部教授/建築評論家)
栗栖 良依(認定NPO法人スローレーベル理事長/アートプロデューサー)
二宮 敏(株式会社NINO 代表取締役)
山澤 満(道後温泉誇れるまちづくり推進協議会副会長、未来へつなぐ道後まちづくり実行委員)
【進行】
松田 朋春、大田 佳栄(スパイラル/株式会社ワコールアートセンター)
(2)ハダカヒロバ秋まつり
秋の盛り上がりを演出するハダカヒロバの特別週間です。パフォーミングアーツを中心に構成します。ハダカヒロバの芸術監督を務める、劇団快快(FAIFAI)の野上絹代さんの監修で祝日と休日を中心に、ユニークなプログラムを上演します。
【期間】令和4年10月10日(月曜日・祝日) ~ 令和4年10月23日(日曜日)
(3)ひかりの実
高橋匡太さんが、道後の冬の風物詩として親しまれている道後公園での「ひかりの実」の展示やワークショップを開催します。
【期間】令和4年12月16日(金曜日) ~ 令和5年1月15日(日曜日)
(4)週末道後座
上人坂(宝厳寺、ひみつジャナイ基地)で、道後温泉地区の週末の賑わいを創り出します。
オンセナート後に継承されるプログラムを目指し、パフォーマンスの上演を希望するアーティストの登録制度を設けます。登録されたアーティストらが、主体的に文化芸術活動できる仕組みを築きます。
コラボレーションプログラム
令和3年度に実施した「クリエイティブステイ公募プログラム」参加者をはじめとするアーティストやクリエイターなどからの提案と、企業や地元団体などの参加者をマッチングさせ、共同で企画制作や展示を行う、参加プログラムです。
第1弾として、令和4年4月28日(木曜日)から、BEAMSとコラボレーションした「BEAMS 湯トートプロジェクト」を実施します。
マイクロツーリズム
令和3年度に実施した「クリエイティブステイ公募プログラム」に参加したクリエイター自らが体験した、おすすめショートトリップを「道後オンセナート2022」の公式サイトで紹介します。
道後温泉地区を起点にした日帰り旅を中心に紹介し、松山市と愛媛県の多様な魅力を楽しんでいただき、道後温泉を起終点とする旅の楽しさ、豊かさを発信します。
栗栖良依(くりすよしえ)さん
アクセシビリティプログラム
東京2020オリンピック・パラリンピック開閉会式の演出チームに参加し、障がい者の舞台参加をサポートした、栗栖良依さんをディレクターに迎えます。
道後温泉地区の旅館、ホテル、商店などに従事する観光事業者やボランティアガイド、松山市内の障がい者福祉施設の支援員と一緒に、知的障がいをお持ちの方に「道後オンセナート2022」を楽しんでいただくための鑑賞支援プログラムを立案し、テストツアーを試行します。
プログラムで得られた知見を道後温泉地区の今後のおもてなしに生かしていくよう目指します。
取材対応、問い合わせ
アーティストやクリエイターへ直接の取材はお控えください。
取材の申し込みは、未来へつなぐ道後まちづくり実行委員会事務局(松山市役所道後温泉事務所内)に連絡してください。
【問い合わせ】 電話:089-921-6464 FAX:089-934-3415
住所:松山市道後湯之町4-30 (松山市役所道後温泉事務所内)
みんなの道後温泉 活性化プロジェクト公式サイト(外部リンク)
(https://dogoonsenart.com)
お問い合わせ
道後温泉事務所
〒790-0842 松山市道後湯之町4-30
担当課長:兵藤 一馬
担当執行リーダー:菅 潤治
電話:089-921-6464
E-mail:dogojimu@city.matsuyama.ehime.jp
