ドイツ・フライブルク市の紹介
更新日:2024年12月4日
フライブルク市位置図
概要
■市名/Freiburg im Breisgau
■位置/ドイツの南西部。フランス、スイスの国境に近い
■アクセス/成田空港・羽田空港・関西国際空港・中部国際空港からドイツ・フランクフルト空港まで飛行機直行便で約12時間。フランクフルトからフライブルク市まで鉄道で約2時間
■気候/平地は乾燥して暖かい。シュヴァルツヴァルト(黒い森)では風が強く寒い
■人口/約24万人
まちなみ ~森とワインとゴシックの街・フライブルク市~
フライブルク市は、中世文化の遺産を継承しようとする市民の熱意によって築かれた、中世初期の雰囲気が漂う素晴しいまちです。市内には博物館をはじめ、13世紀初頭から3世紀を要して建てられたミュンスター(大聖堂)などの歴史的文化遺産も多く、特に近年は環境重視のまちづくりを進め、エコポリス(環境都市)として世界から注目を集めています。
フライブルク市の観光名所・イベントなど
ミュンスター(大聖堂)
ミュンスター(大聖堂)
ミュンスターは中世末期に建てられた偉大なドイツ教会の1つで、建設には300年の月日が費やされています。116mの主塔は、ヨーロッパでも最もすぐれたゴシック建築の一つとされており、「キリスト教界における最も美しい塔」として知られ、フライブルク市のシンボルとして、歴史ある古いまちの中心点であることを示しています。特に、教会の中から見るステンドグラスは神秘的です。
ミュンスター(大聖堂)広場前の朝市
この教会を囲むようにある朝市では、月曜日から土曜日の午前中、地元で採れた新鮮な野菜や果物を買うことができます。ソーセージの屋台も並んでいるので、そこで本場の焼きたてソーセージを試みることができます。
マルティン門
マルティン門
13世紀初期の要塞都市門で高さ63m。この門は南側に向かってまちを保護しているように見えます。門の前の石畳の歩道は、100年前ライン川の石を半分にして埋めたものです。
クリスマスマーケット
クリスマスマーケットの様子
ドイツの暗くて長い冬、それでも毎年フライブルク市民が楽しみにしているイベントがあります。それはWeihnachtsmarktというクリスマスマーケットです。ドイツのクリスマスマーケットは世界的に有名ですが、フライブルク市にも市役所広場を中心に11月24日から12月23日までクリスマスマーケットが設けられ、毎年50万人以上の訪問客で賑わいます。クリスマスツリーのデコレーションからロウソク、ソーセージからクレープまでさまざまな屋台が所狭しと並んでいます。
ホットワイン
その中でもお薦めなのがGluehweinというホットワインです。日中でも氷点下近い気温の中で飲むホットワインは、体の芯から温まるドイツの冬の風物詩ともいえます。このホットワイン、ワイン以外にオレンジジュースやシナモン、砂糖などが入っているので店によって味も違いますが、グラスのデザインも町やお店によって異なるため、旅先で集めるのも楽しいかもしれません。お酒の飲めない人や子ども向けには、アルコールの入っていないホットジュースなどもあります。
お祭り
ドイツの冬は寒くて暗く、長いですが、そんな冬に終わりを告げるお祭りがあります。地域によって、その呼び名がKarneval(カーニバル)、Fastnacht(ファストナハト)、 Fasnacht(ファスナハト)、Fasnet(ファスネット)、 Fasching(ファシング)と変わりますが、カトリックの地域を中心に、ドイツ全土で毎年行われる行事です。日程は、イースター復活祭の日などとの関係により、年によって前後しますが、Aschenmittwoch (灰の水曜日)頃から始まり、Rosenmontag(薔薇の月曜日)をハイライトに1週間ほど続きます。
お祭りの終わりとなる薔薇の月曜日には、お店は半日で閉まり、仮装した人々が通りに集まってきます。日本の地方祭の法被のように、地域によって様々なコスチュームとマスクがあり、街中を音楽や掛け声と共に練り歩きます。その際、見物人に悪戯をしたり、大きな音を出して驚かせたり、また飴やお菓子を配ったりして歩くこともあります。この日の市内のレストランやバーは、仮装した人々がビール片手に大騒ぎするので、どこもいっぱいです。
長く暗い冬を追い出すかのように大騒ぎし、冬に溜まったストレスを発散させているようにも見えるこのお祭りは、フライブルク市民の大好きな年間行事の一つだといえます。
まちを練り歩く仮装した人々1
まちを練り歩く仮装した人々2
フライブルク市の取り組み
フライブルク市は環境政策の進んだまちとして世界的に有名で、1992(平成4年)年にドイツ国内で「環境首都」に選ばれました。
具体的には、CO2削減のため、市内中心部への自動車乗り入れを制限し、トラム(路面電車)や自転車を利用する政策を推進しています。
また、旧市街から南西方面に位置する「ヴォーバン地区」では、発電時の廃熱を暖房等に再利用する「コ・ジェネレーション」システムや、ソーラーエネルギー活用パネルや断熱材を多用した省エネルギーハウスなど、住民参加のもとに環境配慮型の住宅地を開発するなど、先進的な環境政策を進めています。そのため、市内を歩くとソーラーパネルや風車も見ることができ、環境保護がフライブルク市民の生活の一部になっていることが分かります。
トラム(路面電車)
省エネルギーハウス
姉妹都市交流のあゆみ
1989年(平成元年)4月4日 松山市制施行100周年を記念して、松山市で姉妹都市提携調印
1990年(平成2年) 姉妹都市提携を記念して、フライブルク市に日本庭園が開園
1994年(平成6年) 八坂児童公園内にフライブルク庭園が開園
2000年(平成12年) フライブルク友好ぶどう園(松山市野外活動センター内)植樹式
2013年(平成25年) 姉妹都市提携25周年記念代表団がフライブルク市を訪問。松山市観光俳句ポストを寄贈
2014年(平成26年) 姉妹都市提携25周年記念代表団が来松。記念植樹や環境フォーラムに参加
2018年(平成30年) 姉妹都市提携30周年記念代表団が来松。まつやまRe・再来館で記念植樹を実施
2019年(令和元年) 姉妹都市提携30周年記念訪問団がフライブルク市を訪問。
「まつやまRe・再来館」とフライブルク市「エコステーション」によるエコフレンドシップ協定を再締結
フライブルク市との交流のあゆみについて、詳細はこちらをご覧ください。(PDF:145KB)
関連リンク
松山市とフライブルク市との姉妹都市交流を進める民間の国際交流団体。
フライブルク市役所(ドイツ語)の公式ホームページ。
PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Reader DC(旧Adobe Reader)が必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Adobe Acrobat Reader DCのダウンロードへ
