令和2年3月18日　令和2年第1回（3月）定例会　閉会あいさつ

• 日時：令和2年3月18日（水曜日）　午前10時00分から
• 場所：別館5階　市議会本会議場

　冒頭でご報告しましたとおり、昨晩、本市で二人目の新型コロナウイルスの感染者が確認されました。引き続き、感染拡大を防ぐために全力で取り組んでまいります。

　市民の皆さんからの問い合わせを受け付ける相談窓口は、3月7日から体制を強化し、愛媛県と合同で設置したコールセンターで、土曜、日曜、祝日を含めて24時間態勢で対応しています。

　松山市立の全ての小学校と中学校は、国と愛媛県からの要請を受け、3月4日から春休み開始前の3月25日まで臨時休業しています。児童・生徒と保護者の皆様にはご負担とご心配をおかけしていますが、ご理解、ご協力をいただきまして改めて感謝を申し上げます。
　清水宣郎議長からは3月3日、市議会の総意として、「市立小学校・中学校の臨時休校措置への対応に関する要請書」を私と教育長宛てに頂きました。
　本市としましては、児童クラブを長期休暇中と同様に午前中から開所しているほか、小学校の教室でも、昼間、保護者が家庭にいない小学校1年生と2年生や、特別支援学級の児童を預かるなど留守家庭を支援しています。

　また、松山市農業協同組合からは、「学校給食で使用する予定であった食材の活用について全面的に協力したい」との大変ありがたい申し出があり、学校給食の中止で行き場のなかった野菜を買い取っていただきました。野菜は先週、市農協の各支所で市民の皆さんに無料で配布されました。学校給食用の牛乳につきましても、企業や団体が買い取りを申し出るなど助け合いの輪が広がっています。皆様の温かいご支援に心からお礼を申し上げます。本市としても、「納入業者を守る」ということを念頭に対応していきます。

　昨日は、中学校の卒業式を実施しました。卒業生とそのご家族にとって節目となるかけがえのない行事であることを考慮し、感染症対策を徹底した上で保護者の皆様にも参加いただきました。いつもと違った形での実施になりましたが、未来に羽ばたく子どもたちを祝う気持ちは同じです。卒業生には、夢と希望を胸に新しい世界へ挑戦していってもらいたいと思います。小学校の卒業式は3月24日、中学校と同様の形で実施する予定としていますが、今後の状況を見ながら適切に判断したいと考えています。

　地域経済への影響については、中小企業の経営環境の変化に対応するため本市独自に相談窓口を設けているほか、国や県、本市の支援策を周知し積極的な利用を呼びかけています。また、資金が必要な企業などに運転資金の融資や利子補給制度の活用を促しています。今後も地域経済の動向を注視し時機を逸することなく、影響を抑えるために必要な対策を講じていきます。

　本市からの情報提供につきましては、引き続き正確で分かりやすい内容で迅速に行っていきます。

　市民の皆さんには、咳エチケットや手洗い、一人一人の体調管理など基本的な感染予防の徹底、そして正しい情報に基づく冷静な行動をこれからもお願いします。

　今後も感染の拡大を可能な限り抑制し、市民生活への影響を最小限にとどめるよう愛媛県とも緊密に連携し、全力で対策に取り組んでまいります。

　このようなときこそ、松山市民が力を合わせて助け合いと思いやりの心を忘れず、この困難な時期を乗り越えなくてはなりません。

　議員の皆様をはじめ、市民の皆さんの引き続きのご支援とご協力を心からお願い申し上げまして、閉会のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。