平成28年3月25日 平成28年度組織改正及び人事異動の内示について ほか

更新日:2016年5月12日

  • 日時:平成28年3月25日(金曜日)午前11時00分から
  • 場所:本館3階第1会議室
  • 記者数:12人

議題

  • 平成28年度組織改正及び人事異動の内示について
  • 道後アート2016について

会見要旨

 それでは、本日の議題2件について説明します。
 まず、「平成28年度 組織改正及び人事異動の内示」についてです。
 わたしは、一市民出身の市長として、就任以来一貫して「徹底した市民目線で判断すること」、「現地・現場を大切にすること」を市政運営の基本姿勢としています。
 この基本姿勢のもと、去年、平成27年4月から、管理部門を見直し、庁内連携を強化するとともに、人口減少対策やシティプロモーションなどに戦略的、集中的に取り組めるよう体制を強化したほか、観光戦略や公共交通の見直しなど、二期目の公約実現に向けて、大幅な組織改正を実施し、今年、平成28年4月からも、公約の実現に向けた現在の組織体制を、引き続き維持することにしています。
 そのような中、来年にはえひめ国体が本番を迎え、今年の5月から、順次リハーサル大会が開催されることになっています。
 えひめ国体は、昭和28年に四国4県で共同開催して以来64年ぶり、初の単独開催です。国体を成功させるためには、本番さながらの体制でリハーサル大会を迎える必要がありますので、来年度から、国体推進局に部長級の局長を配置するとともに、人員を大幅に増員し、組織体制を充実・強化することにします。
 また、4月には、松山の子どもたちに、より質の高い教育を行うための教職員研修の拠点施設である教育研修センターを開設しますので、新たに指導主事と事務職員を配置するなど、組織体制を整備します。
 松山市は人口1,000人あたりの職員数の少なさでは、中核市でもトップクラスで、今後も国体開催に向けて必要な人員を確保しつつ、適正な配置に努めます。

 次に、人事異動についてです。不祥事再発防止策として打ち出した「在課有限」です。12月に「監督権限のある部署では、人事異動などで長期間にわたり同一業務を担当することを制限する。」と報告しました。
 現在、監督権限を有する部署は、建築指導課や廃棄物対策課をはじめ、31の所属に及びます。これらの課等に所属する職員のうち、異動部署が限定される医療職と、監督権限を有しない労務職を除くと、99名の職員が在課5年を超えています。
 この内、53名の職員をこの度の人事異動で異動させることにしました。
 なお、在課5年を超える職員を一斉に異動させることは市民サービスにも影響がありますので、残る46名を残留していますが、課内で担当業務を変更するなど、在課有限の目的を達成するよう指示しています。
 次に、本年4月には、女性活躍推進法が施行されます。
 松山市でも、同法の規定に基づき、本日付で「女性職員の活躍推進に関する特定事業主行動計画」を策定し、今後ますます、女性職員の活躍を推進することにしています。
 そこで、今回は「女性職員の登用」を意識し、人事異動を行いました。
 まず、保育・幼稚園課長は女性保育士の中から選考し、また、保育・幼稚園課の専任課長は、女性の幼稚園教諭から選考しました。それぞれ、専門職として現場で培った知識と経験を、保育園と幼稚園との連携や、待機児童の解消に向けた取り組みにつなげてくれることを期待しています。

 次に、人事課長に初の女性職員を充て、女性職員の活躍推進をはじめとした人事制度全般に、女性ならではの視点を生かし、組織力や職員力をさらに強化して欲しいと考えています。
 さらに、今年度の課長級昇任試験で合格した4名の女性職員を保健予防課長、健康づくり推進課専任課長、保育・幼稚園課専任課長、粟井保育園長として登用することにしています。
 合わせて、総務部、理財部、総合政策部、各部の政策部門といった、これまで比較的女性職員の割合が低かった部署に積極的に女性職員を配置し、管理職として求められるマネジメント能力や政策立案能力を早期に養成することにしています。
 今後、これらの取り組みを推進し、女性職員の活躍推進と、積極的な女性職員の登用につなげていきたいと考えています。
 そのほか、人事異動は、職員個々の政策形成能力を高めるとともに、人材を有効に活用するため、職員の意欲、能力、適性、過去の実績に基づき、人事考課や自己申告などを総合的に考慮し、適材適所の人事異動に努めています。この結果、異動総数は1,202名、概ね全職員の3分の1になっています。規模は、例年規模です。
 また、国への研修派遣を引き続き実施するとともに、愛媛県や愛媛県警との人事交流を継続するなど、幅広い人材育成に努めることにしています。
 
一般職員の定期人事異動とは別に、もう1点報告します。
 公営企業管理者の平岡 公明氏は、本年3月31日で4年間の任期満了ですが、その後任者として、重ねて同氏を内定しました。
 平岡氏には、平成24年4月1日に松山市公営企業管理者に就任以来、厳しい水資源の状況の中、松山市の公営企業の運営管理に尽力をいただいており、これまでの経験を生かしていただきながら、引き続き、松山市公営企業の安定的な経営の推進はもちろん、市政運営全般にご協力をいただきたいと考えています。

 次に、「道後アート2016」について説明します。
道後温泉では、2014年に道後温泉本館改築120周年の大還暦を迎えたことを記念してアートフェスティバルを開催しました。
 それ以降、さらに多くの観光客や市民の皆さんに道後にお越しいただき、日本最古の温泉という地域資源にアートを取り入れることで、日本はもちろん、世界に向け新たな道後温泉の魅力を発信することができました。
 効果としましては、道後の旅館・ホテルの宿泊者数は、過去15年で最高で、前年から約7万人増の88万7,086人です。特に、外国人観光客は、前年から約73%、1万3千人増加するなど大変好評を得ています。
 道後でアートフェスティバルが始まり3年目になる2016年は、メインアーティストに画家の山口晃さんをお迎えします。
 今年は文豪、夏目漱石の没後100年、小説『坊っちやん』発表110年です。
 よそからやって来た夏目漱石が松山を舞台に皮肉とユーモアを込めて小説『坊っちやん』を書いたように、山口さんも“よそもの”視点で道後を描きます。
 時空を超えて過去、現在、未来を行き来することで、どことなく懐かしくて何だかおかしな世界に迷い込んでしまいそうです。日常と空想、実景と虚構がないまぜになったような感覚で、皆さんを街へ誘います。絵画はもちろん、立体や建築的手法のほか、空間演出など自由な発想で、見慣れた街の風景がそれぞれの記憶と混ざり、不思議な姿として浮上するような、そんな作品たちが街に出現します。
 タイトルは、「街歩き旅ノ介 道後温泉の巻」山口晃 道後アート2016で会場を道後温泉とその周辺エリアとし、山口さんの作品を展開します。
 期間は、今年、2016年4月29日(金曜日・祝日)から来年の2017年2月28日(火曜日)で、作品展示は来年、2017年8月31日(木曜日)まで公開する予定です。
 今年も去年に引き続き、文化庁からのご支援をいただきながら、事業を展開します。
 まず、オープニング作品として、道後温泉本館をはじめ、旅館・ホテルのロビーで山口さんの作品を展示するほか、山口さんが発案した本館応接員の掛け声のやり取りや、山口さんが描いた道後回遊マップ(エトランゼマップ)、道後商店街入口の作品、道後アート2016オリジナル商品の販売を行います。
 また、第二弾は今年、2016年7月、第三弾は9月のオープンを予定しており、会期中に展開作品が増え、変化していく楽しみがあります。
 また、4月29日(金曜日・祝日)には、オープニングセレモニーと、山口晃さんのトークイベントを13時から子規記念博物館4階講堂で開催します。
 定員は300名で入場料は無料です。山口さんが時空を超えて道後をどのように彩るか、今後の作品展開も含めてお話しいただけると、わたしも期待しています。
 説明は以上です。

質疑応答

【組織改正と人事異動】
(記者)
今回の異動で一番のポイントは?
(市長)
やはり在課有限を徹底したいという思いですね。不祥事の種をできるだけ少なくする、芽を摘んでいく、ということから、そういう可能性に発展しないように在課有限を徹底して行うことを今回の人事異動に反映をしたつもりです。
(記者)
女性の活躍推進で、年度当初の7.3%を、32年度には10%にというのは、今の女性の配置から達成可能な目標値か?
(人事課長)
もちろん、現在の松山市全職員数に占める女性の割合を念頭に置きながら、合わせて近年は、女性職員の採用率も上がってきていますし、先ほど市長からも説明しましたが、課長職、主査職、その中間の管理職への登用も順次進んできていますので、そういった状況を踏まえて、女性活躍推進法の趣旨を生かしていこうと、本年度目標値をあげています。もちろん現実的に達成可能な値だと考えています。
(記者)
4月現在で管理職が13人になるというのは、課長以上か?10%というのも課長以上か?
(人事課長)
はい、そうです。
(記者)
数字を追いかけるために、課長昇任試験の公平性が担保されないようでは意味がないと思うが?
(市長)
はい、もちろん性別を問わず能力主義、実力主義でやっていくのが非常に大事なことだと思っています。
(記者)
昨年度、企画官を副部長に名称を変更して、副部長兼○○課長事務取扱という役職名ができたが、兼務の副部長と専任の副部長の狙いは?
(市長)
これも仕事ありきで、まず必要な仕事の配分・量のことや、重さのこともあろうかと思いますが、副部長兼課長を置くところもあるし、中には専任の副部長のみ、というところもあります。仕事の状況によって、一番は、仕事が回りやすいような配置をしていくという考えです。
(人事課長)
やはり、来年度の業務量と事業量を踏まえ、適材適所ということも考慮しながら人員を配置した結果です。
(記者)
在課有限の対象である99名のうち、課が変わらず、担当業務を変更した方も次年度以降の異動対象になるのか?
(人事課長)
長期在課であれば、次年度以降の異動の対象になります。

【道後アート2016】
(記者)
今年の道後アート2016にどのような期待をしているか?
(市長)
そうですね、今年度は蜷川実花さんということでやっていただき、特に女性のお客さま、若い女性や、外国人観光客の方に、好評をいただいています。これまでに山口さんには道後に来ていただいていて、皆さんにも取材いただいていますけれども、蜷川さんとは、また違った作風で道後を魅力アップしていただけると思っています。
これまでの道後アートフェスティバルは、実行委員会方式でやっています。市役所だけでなくて、地元の方々と一緒にやる、企業さんと一緒にやる、という形でやってきました。また、蜷川実花さんの時もそうでしたけれども、第一弾、第二弾、第三弾というように、今回の山口さんの場合も、これまで成功してきたやり方を踏襲しながら、そして、山口さんという別の個性でどのように道後温泉と山口さんが化学反応を見せるかを大変楽しみにしています。
(記者)
道後アートで、夏目漱石との絡みを具体的に作品の中に反映させる予定は?
(道後温泉事務所担当)
第二弾以降の作品で、夏目漱石と山口さんが絡む作品の制作を検討しているところです。前に置いています、これが今回の正式なメインビジュアル、ポスターになりますが、山口さん本人が漱石に大変興味を持って、ご自身が漱石になったつもりで、このポスターを制作しています。本人がポスターになるのは、トークイベントなど以外では初めてだそうです。漱石に山口さん自身も一目置くといいますか、憧れを持っている部分も当然あり、その漱石の立場といいますか、見方と同じ、山口さんも東京から作品を作っていただきますので、同じようによそ者という目で見た道後温泉、あるいは道後地区を、山口さんなりにちょっと漱石の考えを交えながら作品を制作していこうという方針で検討しています。
(記者)
あのポスターは山口さんが漱石になりきっているのか?
(道後温泉事務所担当)
はい。そうです。

【道後遣湯使】
(記者)
道後旅館組合の事業だが、桂文枝さんを道後遣湯使に任命する取り組みの現状は?
(道後温泉活性化担当部長)
以前、延期させていただき、旅館組合と吉本興業さんでその後、時期を見て連絡するということです。話がありましたら報告したいと思います。
(記者)
取りやめではないのか?
(道後温泉活性化担当部長)
取りやめではありません。吉本興業さんから、ご連絡いただけることになっています。

【その他人事】
(記者)
平岡公営企業管理者の任期は4年か?
(市長)
4年です。
(記者)
参与の任期は単年度だが、新年度はどうなるのか?
(市長)
今のところ変更はない予定です。
(記者)
特に明文化されていないアドバイザーは、新年度4月に配置される予定は?
(市長)
今のところ予定はしていません。

※質疑応答は内容を要約しています。

お問い合わせ

シティプロモーション推進課
〒790-8571 愛媛県松山市二番町四丁目7-2 本館3階
電話:089-948-6207
E-mail:city-promo@city.matsuyama.ehime.jp

本文ここまで