平成26年7月12日　葉佐池古墳公園開園式典

　本日、ここに、葉佐池古墳公園が完成し、開園式典を開催するにあたり、御挨拶申し上げます。
　御来賓をはじめ、関係者の皆様におかれましては、お忙しい中、御臨席を賜り、厚くお礼申し上げます。
　さて、葉佐池古墳は、未盗掘の古墳として、平成4年6月に発見され、全国的に注目を浴び、平成23年2月に国の史跡指定を受けました。
　葉佐池古墳が発見されてから22年、土地所有者の方々をはじめ、地域の皆様には、古墳がどうなるのか、いつ公開されるのかと、大変気にされていたことと思います。これまで、長い目で見守っていただき、大変、ありがとうございました。おかげさまで、本日から古墳公園として開園することができました。
　古墳に登りますと、西には松山平野を、晴れれば遠く伊予灘も眺められ、当時の権力者がこの場所にお墓を作ったことが納得できます。
　特に、葉佐池古墳発見のきっかけとなった1号石室は、公開用の覆い屋を建て、石室の中にはレプリカを置くことで、当時の埋葬状態を再現しています。どんな人がどのように埋葬されていたのか、時空を超えた歴史、文化を感じていただければと思います。
　皆様の正面に建つガイダンス棟には、葉佐池古墳の説明パネルをはじめ、古墳の造り方が学べるパズルや、1号石室内部をカメラで写す設備を備え、学習できる展示コーナーを設けています。
　また、多くの歴史遺産を紹介した地形模型も展示していますので、ここが、周辺の歴史遺産散策の拠点になればと思います。
　遥か古代の人々が造った葉佐池古墳が、約1,400年の時を経て復活しました。これからも地域の宝として次世代に受け継がれるとともに、松山市の歴史学習の場として、また地域の方々の交流・憩いの公園として、活用していただきたいと思います。
　最後に、葉佐池古墳公園の整備にあたりまして、格別の御尽力、御協力を賜りました関係者の皆様に心から感謝申し上げますとともに、本日御参加いただきました皆様の今後ますますの御健勝と御多幸をお祈りしまして、挨拶とさせていただきます。