「ひきこもり」について
更新日:2025年3月14日
「ひきこもり」とは?
厚生労働省の定義では、「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」を「ひきこもり」としています。
令和7年1月に厚生労働省により策定された「ひきこもり支援ハンドブック~寄り添うための羅針盤~」では、ひきこもり支援の対象者を「社会的に孤立し、孤独を感じている状態にある人や、様々な生活上の困難を抱え、家族を含む他者との交流が限定的(希薄)な状態であり、かつ、支援を必要とする本人及びその家族」とし、その状態にある期間は問わないこととされました。
ひきこもりになるきっかけは?
不登校や職場不適応、受験や就職の失敗、いじめや人間関係の悩みなどが考えられますが、様々な要因が重なっていることも多く、原因やきっかけが特定できない場合も少なくありません。
「ひきこもり」とは、状態をあらわす言葉で、病気の名前ではありません。ただし、発達障害やうつ病などの精神疾患が原因のひとつである場合があります。
ご家族の方へ
ひきこもりは、ご家族にとっても大変心配なことだと思います。
「どう接すればよいのか」「本人の行き場所はないか」「自分たちがいなくなってからが心配」「病気ではないか、受診をしてほしい」「夜中に大きな声を出す、暴言や暴力が心配」など、ご心配も様々かと思います。
ご家族だけで抱え込まず、まずはご相談ください。
これからのことを、長い目で一緒に考えてみませんか。
ご本人へ
「どうでもいい」「放っておいて」「どうしていいか分からない」「将来が不安」など、自分に自信が持てずに悩んだり、苦しんだり辛い思いを抱えていらっしゃるかもしれません。
お一人で悩まず、よろしければお話を聞かせてください。もしかしたら、ふとしたきっかけで、ひきこもりからの回復の第一歩が踏み出せるかもしれません。
今すぐにご相談する気持ちになれなくても、話をしたい時に相談する場所があることを忘れないでください。
ひきこもりの実態は?
内閣府が令和4年11月に行ったアンケート調査「こども・若者の意識と生活に関する調査」では、15歳から64歳までの年齢層の2パーセント余りにあたる推計146万人がひきこもり状態にあると報告されています(令和5年3月公表)。
お問い合わせ
保健予防課 精神保健担当
〒790-0813 愛媛県松山市萱町6丁目30-5 松山市保健所 1階
電話:089-911-1816
