
市議会と市長は、車の両輪のように、おたがいに力を出し合って、住みよい松山市をつくるためがんばっています。

わたしたちが住んでいる松山市を、住みやすくするにはどうしたらいいか。
それは、みなさんが、クラスのことはクラスみんなで話しあって決めるのと同じように、松山市に住んでいる人みんなが意見を出しあって決めるのが一番よい方法です。
しかし、松山市にはおよそ51万人の人が住んでおり、みんなが集まって話し合いをすることはできませんし、意見もまとまりません。
そこで、市民の中から何人かの代表をえらび、その代表者が集まって会議を開いて話し合い、いろいろなことを決めます。
その代表者が、市議会議員や市長で、その話し合いをするところが市議会です。
市議会議員や市長は、4年に1回選挙で選ばれます。
市議会議員の数は市のきまりである条例によって43人と決められています。
わたしたちが住んでいる松山市を快適で住みやすいまちにするために、市長は、学校や道路などをつくったり、水道や消防、ごみを集めるなどいろいろな仕事をしています。
市民は、これらの仕事に対して、いろいろな希望をもっています。
市議会は、市民のいろいろな希望を市の仕事にいかすため、予算、条例、請願などについて、くわしく話し合い、どう処理するか本会議で決定します。
松山市では、本会議は1年に4回、3月、6月、9月、12月にひらくことが、条例で決められています。これを定例会といいます。
また、どうしても急いで決めなければならないことがあるときは、臨時に本会議をひらくことができます。これを臨時会といいます。
1年に4回開かれる定例会では、市長からたくさんの議案がだされます。しかし、会議の日数は限られていますから、てきぱきと話し合いを進めていかなければなりません。
そこで、議員の中から代表者を1人選び、会議の進行役をしてもらいます。この進行役が議長です。
議長は、会議を進めるだけでなく、議員の意見をまとめたり、市議会を代表していろいろな会議や行事に出席します。
議長が別の仕事や病気などで会議に出席できないときにそなえ、議長のかわりをする人を1人えらびます。その人が副議長です。
市長からは、たくさんの議案がだされますから、ぜんぶの議員が本会議でいちどに話し合ったのでは、じゅうぶんな話し合いをすることができません。
そこで、市の仕事をグループごとにわけ、それぞれのグループでくわしい話し合いをします。このグループを委員会といいます。
松山市には6つの常任委員会があります。また、必要な時に特別委員会をつくります。そのほか、本会議の日程など、議会の進め方について議会運営委員会で話し合って決めています。

わたしたちが住んでいるまちのいろいろな問題、たとえば、公園がほしいとか、安心して学校へいける道路をつくってほしい、というような希望があれば、請願書・陳情書として提出することができます。
市民がえらんだ議員が、本会議や委員会でどんな話し合いをしているのかを見学することができます。ただし、小学生以下の子どもは、おとなの人といっしょでなければ、会議を見学することはできません。

本会議や委員会で話し合ったようすは、会議録にきろくしています。会議録は、市役所や中央図書館、市議会のホームページの中にある「会議録検索システム」で読むことができます。
また、「まつやま市議会だより」でも、会議のようすをお知らせしています。みなさんの家にも、年4回(2月、5月、8月、11月)「広報まつやま」といっしょに配られています。