
地籍調査は、一つずつの土地について、もっている人の名前や、その土地が何につかわれれいるのかをしらべたり、おとなりとのさかい目の土地をもっている人に確かめてもらって、その土地の大きさを測ったりした、その結果を記録しているしごとなんだよ。

いま、土地のあるところを調べるために使われている公図という地図の多くは、なんと100年以上も前に作られた地図がもとになっているんだ。
だから、実際の土地とくらべると、土地のさかい目や大きさが、あいまいなものが多いんだ。
そこで、地籍調査をおこなって、正しい土地の記録を作っていっているんだ。

地籍調査の結果は、法務局という土地の記録をしているところに送られるんだ。
そして、みんなの生活に次のように役にたつんだよ。
1 土地を売ったり買ったりするときに、おとなりとの土地のさかい目がわかるので、安心して土地を売ったり買ったりできるようになるよ。
2 大きなじしんや土砂くずれなんかがおこっても、おとなりとのさかい目をもとどおりにできるんだ。
3 正しい土地の大きさがわかるから、土地にかかる税金を正しくはらってもらえるようになるよ。
4 新しく公園や道を作るときに、役にたつよ。

地籍調査は、さいしょに調査する町を決めてから、次のような順番ですすめていくんだ。
1 調査の計画と準備をします。
2 土地をはかるときに元となる点をつくります。
3 土地をもっている人に立ち会ってもらって、もっている人の名前や、その土地が何に使われているのかなどを調べて、さかい目を確かめます。
4 確かめた土地の大きさを測ります。
5 いままでの調査の結果を、土地をもっている人に見てもらってから、法務局に記録する書類を作ります。
ひとつの町の調査に、3年以上かかるんだ。
しらべた結果は、国の大臣にOKをもらって、そのあと「法務局」に送られて、正しい地図や土地の大きさが記録されるんだよ。

松山市のなかで、昔の北条市や中島町などでは、調査はおわっているんだ。
でも、ほとんどの町では調査をしていなかったから、平成15年からもう1回調査をはじめたんだよ。
ぜんぶのまちの調査がおわるのには、だいたい50年くらいかかるんだ。
だから、みんなで力をあわせてすすめていきたいね。