フィールドミュージアムアカデミー久谷カレッジ
更新日:2023年3月31日
【この事業は、宝くじの受託事業収入を財源とするコミュニティ助成事業の助成金を活用しています】
久谷・砥部サブセンターゾーン
松山市は、その豊富な地域資源を活用し、市内全体を屋根のない博物館に見立て、回遊性のある物語のあるまちを目指す「フィールドミュージアム構想」を進めています。
市の南部に位置する久谷地域(人口9,534人)は、その面積の多くを豊かな里山の自然に囲まれ、四国霊場の札所や遍路にまつわる多くの資源が残る遍路の里として、フィールドミュージアムのサブセンターゾーンの一つとなっています。
目的
久谷地域が持つ地域特性や資源について、その歴史や価値を研究・再評価し、有効に活用することで、地域活性化につなげるとともに、地元のまちづくりへの若い世代の参画を促し、持続的な発展をめざします。
事業主体
フィールドミュージアムアカデミー久谷カレッジ運営委員会
(愛媛大学社会共創学部、久谷地区まちづくり協議会、くぼの里山会、松山市)
事業概要
久谷地区全体を「フィールドミュージアムアカデミー久谷カレッジ」と位置付け、行政と地域まちづくり団体、地元大学が連携し、下記の取り組みを実施します。
くたに学
旧遍路宿「坂本屋」
久谷地区の歴史的建造物などを活用し、大学生による「伊予八百八狸物語」「遍路文化」などの地域資源の講義を行います。
地域の人たちからの聞き取りや資料調査によって、大学生たちが学んだ知識を、学生の視点で、一般の方や子供達に講義を行うことで知識・学びの循環を生み出します。
フィールドミュージアムアカデミー交流イベント
大黒座
まちづくり協議会(地元住民)と大学生が協働で、里山の豊かな自然や食材、地域資源を活用した地域の賑わいが、創出できる交流イベントを企画・運営します。
くたにラボ
狸の形をした解説板
地域資源の解説版設置やアクセス向上、滞留時間延長のための整備等について、大学生と住民が適切な内容や効果的な手法について研究し、アイデアを出し合って実現します。
また、クラウドファンディングなど民間資金獲得の手法も検討し、維持管理を含めた持続的・発展的な整備について研究します。
お知らせ
活動記録(令和4年度)
開校式
スタートイベントとして開校式を開催し、 参加する大学生と地元住民との交流を図るとともに、久谷地域の貴重な資源である遍路文化と「おせったい」を体験しました。当日は、三坂峠を出発し、旧土佐街道の遍路道を地元ガイドの説明を聞きながら旧遍路宿「坂本屋」まで歩き、地元の有志が行うお遍路さんへのおせったいを受けました。
【日時】 令和4年5月7日(土曜日)10:00~12:00
【場所】坂本屋 ほか
【参加者】 松山市長 野志 克仁、愛媛大学生、地元まちづくり団体 ほか 計30名程度
集合写真(坂本屋)
地元ガイドの説明(遍路道)
開校式
おせったい体験
くぼの町ほたる祭り
里山の豊かな自然や食材、地域資源を活用した地域イベントに、大学生が参加し賑わいを創出しました。奥久谷で20年間続いたほたる祭りを地域まちづくり団体が引き継ぎ、ライブと縁日イベントを開催しました。当日は雨が降っていたのでホタルの鑑賞は延期になりましたが、窪野町の正八幡神社で県内在住アーティストたちの演奏を楽しみました。
【日時】令和4年6月5日(日曜日)16:00~
【場所】正八幡神社
大学生の参加の様子(縁日)
大学生の参加の様子(縁日)
正八幡神社でのライブ
産直市ブース
坂本小学校アンケート調査
「くたに学」を実施するにあたり、久谷地域における小中学生の地域学習の実施状況・地域に対する認識について検証するために、「メンタルマップ」という手法を用いてアンケート調査を実施しました。
【日時】令和4年9月7日(水曜日)8:10~8:30
【調査対象】坂本小学校生1年生~6年生
大学生と小学生
教室内の様子
久谷中学校アンケート調査
「くたに学」を実施するにあたり、久谷地域における中学生の地域学習の実施状況・地域に対する認識について検証するために、久谷地域への意識調査とメンタルマップ調査を実施しました。
【日時】令和4年11月25日(金曜日)14:30~15:20
【調査対象】久谷中学校生1年生
大学生が説明する様子
アンケートに回答する様子
久谷地域巡り
「くたに学」の活動として、久谷中学校で実施された「久谷地域巡り」に協力しました。愛媛大学の学生と久谷地区まちづくり協議会が、今まで調査した久谷地域の文化や歴史資源を、現地で中学生に説明し交流しました。
【日時】令和4年12月9日(金曜日)8:45~15:20
【対象】久谷中学校生1年生(約80名)
開会式(久谷中学校)
開会式の様子
開会式(大学生の自己紹介)
八坂寺
【住所】松山市浄瑠璃町773
四国霊場第47番札所。浄瑠璃町にある寺院で高野山金峰寺末寺。大宝元年(701)に創建。役行者の開基とされる。文武天皇の勅願で伽藍が建立される時、八つの坂を切り開いたことからこの名がつけられたという。
境内にある熊野十二社権現堂を説明する大学生
浄瑠璃寺
【住所】松山市浄瑠璃町282
四国霊場第46番札所。和銅元年(708)に創建。寺の石段入り口に子規の句碑「永き日や衛門三郎浄瑠璃寺」が立つ。境内には樹齢千年を超える市指定天然記念物のイブキビャクシンやご利益のある仏足石、仏手石などがある。
本堂の彫刻や柱の形を説明する大学生
鎮魂の皿を説明するまちづくり協議会
文殊院
【住所】松山市恵原町308
真言宗大本山醍醐三宝院末の寺院。この寺から四国八十八ヶ所を巡る「お遍路さん」が始まったと言われている。元々は、四国遍路の元祖といわれる河野衛門三郎の邸宅があった。文殊院には、宝物として衛門三郎由来記がある。
弘法大師像を説明する大学生
質問に答える大学生
三島神社
【住所】東方町甲950番地
和銅5年(712)に大三島(大山祇神社)から勧請されたと伝わる。伊予国の有力豪族であった河野氏や荏原城主の平岡氏(河野家臣)の崇敬が厚かったという。
三島神社の説明をする大学生
風雨で目減りした柱を触る中学生
その他巡り場所
山口霊神(松山市久谷町)
山口公園(松山市久谷町615)
諏訪神社(松山市恵原町甲210)
荏原城跡(松山市恵原町)
久谷カレッジ活動報告会
久谷地域の特性や資源の歴史と価値を研究・再評価し、有効に生かすため活動してきた愛媛大学の学生と地域のまちづくり団体の活動報告会を行うほか、活動の様子をパネル展示しました。
【日時】 令和5年3月4日(土曜日)10:00~12:00
パネル展示=2月4日(土)~3月5日(日)
【会場】坂の上の雲ミュージアム(一番町三丁目)2階ホール
【内容】
≪第一部≫ 活動成果発表:愛媛大学生
●発表テーマ1 「『久谷』を学ぶ~地域住民と文化資源の架け橋として~」
●発表テーマ2 「郷土学習・くたに学に向けた調査報告-小中学生へのメンタルマップとアンケート調査から-」
●発表テーマ3 「久谷の里山ホームページのリニューアルについて」
≪第二部≫ パネルディスカッション:愛媛大学生、久谷地区まちづくり協議会会長、くぼの里山会会長
●テーマ 「久谷地域の魅力を磨く」
報告会の様子
集合写真
パネル一部
パネル展の様子
お問い合わせ
まちづくり推進課
〒790-8571 愛媛県松山市二番町四丁目7-2 本館6階
電話:089-948-6996
