消防通信指令管制システム
更新日:2020年7月1日
市民の方から災害等の119番通報を受け付け、迅速に現場活動を行うことを目的として構築された消防通信指令管制システムについて紹介します。
消防通信指令管制システムについて
消防通信指令管制システムは、平成27年4月1日から運用開始し、令和2年7月に最新のシステムに更新しました。市民の方から災害等の通報があったときに、災害場所の決定、災害内容に応じた車両等の選別及びそれらへの出動指令を迅速・的確に行い、市民の生命・身体・財産を災害等から保護することを目的として整備しています。システムの主な概要については次のとおりです。
消防通信指令管制システム全体図
<通信指令システムの概要>
・指令台
・自動出動指定装置
・地図検索装置
・多目的表示盤
・車両動態表示盤
・119番着信表示盤
・支援情報表示盤
・その他装置
指令台
災害、救急等の119番通報を受ける装置で、各署所へ出動指令をかけ、消防車・救急車へ無線連絡、関係機関等への業務連絡など通信系諸機能を持つものです。
★(1)~(4)の4画面になり、多くの情報を扱えるほか、操作性が高まりました。
フルタッチディスプレイで、直接画面にタッチし、素早い受付操作ができます。
(1)自動出動ディスプレイ(★NEW)
119番受付から事案終了まで、指令管制処理操作の中心を担っています。地図検索装置と連動して、災害の種類・規模・場所から判断して最も効果的な車両を選び出動指令を行います。
指令員の手元に配置し、ペン・タッチによる直感的な操作が主体となります。
(2)地図検索ディスプレイ(★NEW)
自動出動ディスプレイと連携し、災害点付近の地図、各種届出情報、車両位置などの表示を行います。
携帯電話の位置情報などを基に地図画面からの災害点決定をサポートします。
(3)多目的ディスプレイ(★NEW)
車両一覧、病院一覧、一般支援情報などを指令員の要求に応じて表示します。
(4)受付補助ディスプレイ(★NEW)
従来、別置きの手書きメモの機能があります。
他台へ手書きで注意喚起等の支援機能があります。
多目的表示盤
46インチの液晶画面が4面あります。表示内容は、災害・救急事案・地図・車両動態・気象情報・医療情報・高所カメラ映像などです。
車両動態表示盤
出動中・出動可能・業務出向などの車両の動態を表示するものです。通信指令室や各署に設置しています。
119番着信表示盤(★NEW)
119番着信表示盤は画像左半面で、電話局名、着信、話中、保留の表示をします。
支援情報表示盤
支援情報表示盤は、気象情報や災害・救急件数などの指令管制上の必要な情報を表示しています。
その他装置
(1)車両動態位置管理装置
GPS衛星からの電波等を利用し車両の位置情報を指令システムへ送出する装置で、消防車や救急車の位置情報を確認できます。また、指令システムからの指令内容・住宅地図・消防水利などを表示することができます。
(2)無線端末装置
指令回線に障害が発生した場合に自動的に障害を検知し、消防無線に切り替えて指令台からの指令を受信する装置です。指令回線を二重化することで、より強い指令回線となります。
(3)駆け込み119番通報装置
駆け込み119番通報装置
支署・出張所の入り口に配置され、職員が不在になっている時に、直接、指令台と連絡がとれるものです。職員が不在な場合でも、ただちに近くの消防車・救急車を要請することができます。