高浜虚子生誕150年 令和6年新春特別展「若き虚子―子規と歩む―」を開催します
更新日:2023年12月11日
内容
高浜虚子
展示の趣旨
令和6年は、俳人 高浜虚子(たかはま きょし)の生誕150年です。虚子は大正3年、子規の十三回忌に記した「子規居士追懐談」を「余の生涯は要するに居士の好意に辜負(こふ)した生涯であったのであろう。」と締めくくりました。「辜負」とは「そむく」の意です。虚子は、後に「子規門の双璧(そうへき)」と評価を得ます。その虚子はなぜ、「子規の好意にそむいた生涯」と表現したのでしょうか。
虚子は明治24年、17歳のときに学友の碧梧桐を通じて7歳年上の子規に師事し、俳人子規の草創期に俳句仲間に加わりました。先輩文学者の子規に魅せられ、文学者を志しますが、学問を好まず、放蕩の日々を送ります。明治25年に京都三高に進んだ虚子は同校を退学、転学した後、同27年に仙台二高も退学します。そんな虚子に対し、子規は落胆しながらも粘り強く説諭を続けました。
明治28年12月、子規に道灌山へ呼び出された虚子は、学問を修め、子規の文学事業を継承してほしいとの望みを完全に拒絶します。それから3年余りが経過した明治31年7月、24歳になった虚子は、子規に誓いを立て俳誌『ホトトギス』を継承しました。子規は虚子の俳句を「縦横」と評価し、虚子と子規は明治35年に子規が亡くなるまでの10年余りをともに歩み続けました。
特別展では、虚子の子規との出会いから別れまで、そして子規という後ろ盾を失って以降の歩みを物語る資料を展示し、虚子が後に「子規門の双璧」の一人と称されるまでに成長していく様子を紹介します。
会期
令和5年12月23日(土曜日)から令和6年2月5日(月曜日)まで
【開館時間】午前9時から午後5時まで ※展示室入場は午後4時30分まで
【休館日】 令和5年12月26日、令和6年1月9日、16日、23日、30日 ※いずれも火曜日
会場
松山市立子規記念博物館 3階特別展示室
観覧料
個人200円、団体160円、65歳以上100円、高校生以下無料
学芸員のギャラリートーク、関連講座
●ギャラリートーク
【日時】令和6年1月6日(土曜日)、2月4日(日曜日)
午前10時30分から午前11時20分まで
【会場】3階特別展示室 ※聴講には特別展の観覧券が必要です。
●関連講座
【演題】「それでも、ともに―虚子と子規の思い―」
【日時】令和6年1月20日(土曜日)午前10時30分から正午まで
【会場】1階視聴覚室 ※入場無料です。空調工事中のため、暖かい服装でお越しください。
高浜虚子生誕150年 令和6年新春特別展チラシ(PDF:933KB)
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