令和7年1月6日 松山市年賀交歓会
更新日:2026年2月3日
皆さま、明けましておめでとうございます。本日は多くのご来賓の方々と市民の皆さん、そして関係団体の皆さんと、松山市の年賀交歓会を開催できますことを大変嬉しく思います。
それでは私の新年最初の挨拶はいつも分かりやすく、パワーポイントを使いながら説明させていただきます。
今年の表紙は、1月1日号、松山市の広報誌の表紙になっていました、夏井いつきさんの作品です。「巳年なる美空よ言の葉の街よ」からスタートさせていただきます。
松山市は、平成17年に北条市と中島町と合併し、今年の元日20年を迎えました。これからも、個性にあふれる豊かな地域資源を生かし、住民の皆さんが主体のまちづくりを推し進めていきます。
国の重要文化財である道後温泉本館は、多くの方々のお力添えのおかげで、去年、7月11日に約5年半ぶりに、全館での営業を再開できました。100年に一度の大修理が終わりました。良いおもてなしを積み重ねていけば、さらに100年輝くことができると私は信じています。本館の中を少しご紹介します。これまでお客様に開放していなかった、3階の2部屋を、新しく貸切室として利用を開始しています。おかげさまで好評です。1日5組限定で、利用は1回90分以内、お茶とお茶菓子の接待と貸浴衣、貸タオル、貸バスタオル付で、神の湯と霊の湯の入浴と又新殿の観覧ができます。事前予約で利用しやすく、ご家族や友人とゆっくり過ごせます。サービスも充実し、お客様の満足度を高めています。全ての休憩室と脱衣室に新しい冷暖房機器を設置しました。また、脱衣室は、以前は簡易手洗い場だったのを、カウンター式の洗面台に変更し、一人一人が快適に利用できるよう、それぞれ鏡と洗面台を備えました。アメニティも充実しています。神の湯の浴室にシャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、洗面台に化粧水、綿棒、ヘアオイルなどを置き、ドライヤーも無料で利用できます。以前は10円を入れて使っていただいていました。「ピンチをチャンスに変えるんだ」という強い気持ちで、工事に踏み切り、知恵と工夫で、地元の皆さんと一緒に、この期間ならではの魅力を創り出し、発信してきました。 特に「アート」の取り組みは、若い人たち、とりわけ女性に支持され、新たな観光客の掘り起こしにもつながりました。こうした取り組みで、道後温泉は、観光経済新聞の「にっぽんの温泉100選」で、これはプロの方々が投票されるものですが、過去最高の2位に、じゃらんの「全国人気温泉地ランキング2025」では、2年連続過去最高の3位に選ばれました。工事中だったけれども順位を上げてきているところに値打ちがあります。
また今年は、大阪・関西万博が開催されます。昨年、大阪観光局と全国の温泉地の市長らで、「温泉ツーリズム推進協議会」を設立しました。日本の温泉や温泉文化を世界に発信していきます。また、欧米豪からの誘客を拡大するため、西日本の自治体や企業などの「西のゴールデンルートアライアンス」にも参画しました。「瀬戸内・松山」構想を軸に、松山の魅力を発信し、インバウンドを含めた観光誘客や、各種大会や学会などMICE誘致で、地域経済を活性化していきます。
昨年、本市では大雨で土砂崩れや浸水などの被害があり、被災された方への支援と一日も早い復旧に、全力で取り組んできました。先の議会では、道路や城山の斜面などを本復旧する事業を提案し、決定いただきました。引き続き、きめ細かな支援と迅速な復旧に努めてまいります。
地域の防災リーダーになる防災士は、8月末、全国の市区町村で初めて1万人に達しました。防災士フォローアッププログラムなどを開始し、防災士の技術を高め、地域や企業の防災力を強化しています。今後も、産官学民が連携し、小学生から高齢者まで切れ目なく、全国初の「全世代型防災教育」を推し進め、「自助」「共助」「公助」をしっかりとつなげていきます。
次に都市基盤整備です。少子高齢化が進む中、松山市は公共交通をはじめ、歩行者や自転車などゆっくりの交通に配慮した「歩いて暮らせるまちづくり」を進めています。松山市駅前です。花園町通りと銀天街をつなぎ、一日約3万人の乗降客が行き交う、市内最大の交通結節点です。市内電車の乗り場を郊外電車の乗り場に近づけ、乗り継ぎを便利にするほか、バスの乗降場を集約し、交流広場の整備を着実に進めます。いよいよ来年秋の完成予定です。去年、東西のロータリーを整備し、東側にバス乗り場が、西側に一般車やタクシー乗り場が集約され、利用を開始しました。現在、路面電車の移設工事を進めています。今年は大屋根やタクシー乗り場の上屋を設置するほか、交流広場の整備に着手します。完成後は公共交通の利便性が高まるのはもちろん、魅力が増え、中心市街地が活性化すると考えています。周辺の商店街では、去年11月、市駅前商店街のファサード整備、景観整備が完了しました。12月には賑わいを創出する社会実験で、クリスマスイベントを開催しました。今後も良好な景観や憩いと賑わいのある場所にするよう、関係者の皆さんと連携して取り組んでいきます。また周辺の駐輪対策の1つで、市役所第4別館前の駐輪場を2階建てに増設します。来年の3月完成予定です。
さてJR松山駅です。高架化が完了し、去年9月に新しい駅舎がオープンしました。駅西側に斎院地区がありますが、長屋門が連なる古い町並みが残っています。駅の西口はそれをイメージし、落ち着いた雰囲気のあるデザインになりました。周辺の活性化については、さまざまな関係者と協議を進めています。
周辺のまちづくりへの将来像の私の思いは、松山市の取得予定地にアリーナと小ホールの要望を頂いておりまして、その両方の実現を目指したいと考えています。また、民間の所有地や開発予定地を含め、官民が連携して、スポーツやエンターテイメントとの相乗効果が期待できる、施設の民間開発を促したいと考えています。例えば、アミューズメント施設、飲食や商業施設、交流広場、ホテルなどです。楽しさや賑わいに満ちたエリアにしていきたいと考えています。先月、松山城周辺地域が都市再生緊急整備地域に国から指定されました。指定を受け、民間の事業者に金融支援や税制優遇などのメリットが生まれます。再開発の後押しになります。こうした利点を広く周知し、最大限活用して、引き続き持続可能な都市の実現に向け取り組んでいきます。
今年7月には、ありがたいことに子ども向けの図書室「こども本の森 松山」が、坂の上の雲ミュージアムにオープンします。安藤忠雄さんからの寄贈です。こどもたちが、さまざまな本と出会い、未来への夢や希望を膨らませ、「なりたい自分」を見つけられる場所にしたいと考えています。
また、総合コミュニティセンターこども館の南側に、新しくお弁当やおやつを食べながら遊んで、くつろげる空間を整備します。寝転んでも良いように、人工芝を敷いて、遊べるスペースを作り、暑い日には、ミストシャワーで涼めます。また、木陰にパラソル付きのテーブルベンチを置いて、飲食のスペースを設けます。こちらはゴールデンウイーク前の完成予定です。
さて坊っちゃんスタジアムですが、開場25周年を迎えます。4月15日に、プロ野球の公式戦「東京ヤクルトスワローズ対阪神タイガース」です。8月30日は、全オール早慶戦、野球戦愛媛大会、ほかにもさまざまな催しを行います。
そして今年、令和7年は、文豪夏目漱石さんが松山中学校に赴任し、愚陀佛庵で、正岡子規さんと52日間、共同生活をしてから130年、来年、令和8年は、小説「坊っちやん」発表120周年の節目です。これを機に、松山の文学の歴史を知り、発信する新たな拠点として、ゆかりのある番町地区で、愚陀佛庵を再建したいと考えています。令和8年夏のオープンを目指しています。
これからも、市民の皆さんに寄り添って、「現地・現場」を大切に、「市民目線」を大切に、一人でも多くの方を笑顔にできるように、一所懸命、取り組んでまいります。皆様からの引き続きのお力添えをお願いし、私の新年のご挨拶とします。今年もどうぞよろしくお願いします。

