令和6年1月4日 松山市年賀交歓会

更新日:2024年1月12日

 
 今日はご来賓の方々、お越しいただきましてありがとうございます。市民の方々とこうやって年賀交歓会ができること、できない時もありましたから、年賀交歓会ができることを大変うれしく思います。
 私、ご存じのとおり一市民出身でございます。分かりやすくを旨としております。今年もパワーポイントを使いながら、分かりやすく今年のごあいさつをさせていただこうと思います。移動させていただきます。それでは今年の出来事などをまとめております。

 去年は、新型コロナウイルス感染症がゴールデンウィーク明けから5類感染症に位置付けられ、本格的な回復に向けてチャレンジを続けてきた一年でした。一方、物価高騰が続き、市民の皆さんの暮らしを守り、経済を守るため、切れ目なく対策をしています。

 そうした中、国の重要文化財である道後温泉本館は、松山の大切な宝を子や孫の世代に引き継ぐため、平成31年の1月から、国の重要文化財の公衆浴場いくつかありますが、日本では初めて営業しながらの保存修理工事を開始し、工事は順調に進んでいます。
 そしていよいよ、ここで初めて申し上げます、道後温泉本館は今年の7月11日(木曜日)に、当初の見込みよりも約半年早く、全館営業を再開します。約5年半ぶりのことになります。地元の皆さんをはじめ、多くの関係者のご協力のおかげで心から感謝を申し上げます。
 工事だからと言ってうつむくのではなく、この期間ならではの魅力を発信し、地域の「ピンチ」を「チャンス」に変えてきました。「温泉」という地域資源に、「アート」を取り入れて、飛鳥乃湯泉は蜷川実花さんの中庭のインスタレーションが大変人気です。去年12月に6周年を迎え、入浴客数は120万人を超えました。松山市を代表する観光施設の一つに育てていただきました。蜷川さんのご厚意で、展示期間は全館営業を再開する7月まで延長いたします。
 こうした取り組みで、道後温泉はじゃらんの「全国人気温泉地ランキング2024」で過去最高の3位、また観光経済新聞の「にっぽんの温泉100選」でも過去最高の3位に選ばれました。工事中なんだけれども順位が上がっているというのは非常にありがたいことです。
 今年は最後の総仕上げで内部の木工事を行い、またご覧のように壁を建築当時の工法で復旧するほか、本館周辺を修繕し、空調や靴箱などを取り付け、営業再開に向けて準備を進めます。
 全館営業再開時には、本館をさらに快適に利用いただけるよう、お客さまのニーズに沿って新しいサービスを開始する予定です。
 例えば脱衣室では、工事前は簡易手洗い場だったのを、一人一人が快適に利用できるよう個々に鏡と洗面台を備え、カウンター式の洗面台に変更し、ドライヤーを無料で利用いただけます。再開後は、これまでお客さまに開放していなかった本館3階の2部屋を新しく休憩室にして、貸し切り部屋として利用いただけるよう考えています。また脱衣室のほか、全ての休憩室に冷暖房機器を備えます。アメニティーも充実します。皆さんのおなじみの神の湯にもシャンプー、コンディショナー、ボディーソープを新しく備え付け、カウンター式の洗面台には化粧水、綿棒、ヘアオイルなどアメニティーを置くなどサービスを高めます。
 道後温泉本館は今年の4月に改築130周年の節目を迎えます。国の内外から多くのお客さまにお越しいただけるよう、引き続きお客さまに寄り添ったサービスで魅力に磨きをかけます。

 次に都市基盤整備です。少子高齢化が進む中、松山市は公共交通をはじめ、歩行者や自転車などゆっくりの交通に配慮した「歩いて暮らせるまちづくり」を進めています。
 市駅前広場は花園町通りと銀天街をつなぎ、一日約3万人の乗降客が行き交う市内最大の交通結節点です。市内電車の乗り場を郊外電車に近づけ、乗り継ぎを便利にするほか、バスの乗降場を集約し、交流広場を整備します。令和8年秋の完成を目指しています。
 年明けから東西のロータリーで本格的な工事が始まります。完成後は公共交通の利便性が高まるのはもちろん、新しいにぎわいや魅力が増え、中心市街地が活性化すると考えています。
 周辺では市駅前商店街に加え、去年9月、花園町の西通り商店街で老朽化したアーケードを撤去しました。建物のファサード整備、景観整備を進め、落ち着きと華やかさのある街並みを作ります。今後も良好な景観や憩いとにぎわいのある場所にするよう、商店街や関係者の皆さんと一緒に連携して取り組んでまいります。
 また、周辺の駐輪対策の一つで、現在、中之川通りに路上駐輪場を整備していて、来月完成予定です。

 JR松山駅周辺の整備も進んでいます。市駅前広場もそうですが、次に手を入れるのはおそらく50年先、100年先になります。われわれ世代が果たす役割は大変大きいと感じています。県の鉄道高架事業に合わせ、松山市が土地区画整理事業を行って、街路や宅地など都市基盤を着実に整備していきます。
 写真をご覧いただきましょう。松山駅駅舎の西口付近の工事の状況です。写真からホームの形状ができつつあることが分かりますが、今年の秋ごろに高架に切り替わり、新しい駅舎を利用するようになります。
 住宅街に面した駅西口のイメージ図です。駅西側の斎院地区、長屋門が連なる古い町並みが残っています。駅の西口はそれをイメージし、落ち着いた雰囲気のあるデザインです。高架になったホームの下は、東西に自由に行き来ができます。駅舎にはテナントが入り、買い物や飲食を楽しめ、鉄道を利用する方はもちろん、住民の皆さんの利便性も高まります。
 そして駅周辺全体の現時点でのイメージ図です。現在、ロータリーがある駅の東口は緑が豊かな広場にし、日常的に立ち寄れる憩いの場や休日はイベントや子どもたちの遊びの場でにぎわう場所にします。駅から広場にかけて緩やかなカーブの屋根で景観を作り、雨風をしのげるのはもちろんのこと、夏は強い日差しを遮り、待ち合わせ時間も快適に過ごせます。また路面電車の停留所の場所を変更し、線路を駅側に引き込みます。地下通路を渡ることなく駅を出てすぐに乗り換えられます。駅の近くに、新しい市民ホールを建設したいと考えています。鋭意交渉しておりますが、企業の方々と連携し、駅周辺を「快適に」「便利に」「にぎやかに」していきたいと考えています。

 そのほか松山総合公園では新しく松山市動物愛護センターを整備していて、今年3月にオープンする予定です。動物譲渡スペースと啓発スペースで構成します。
 動物譲渡スペースは、面積を広げ、犬や猫を現在の60頭から2倍程度が収容できるようにします。新しく動物の診療室を設けまして、応急処置など簡単な治療ができるようにし、動物に寄り添った環境を整えるほか、里親希望者とマッチングするスペースをつくり、譲渡につながりやすい環境にします。
 啓発スペースは、愛犬のしつけ方教室や譲渡前講習会などイベントを開催し動物愛護を啓発するとともに、総合公園の活気やにぎわいをつくります。

 防災です。安全・安心で持続可能なまちづくりでは消防の連携体制を強化するため、松山圏域の3市2町、松山市、東温市、伊予市、砥部町、松前町で松山圏域消防指令センターを整備し、消防指令業務を共同運用します。これは県内初、四国最大です。管轄を問わず迅速に応援出動ができ、消防車や救急車の到着が早まるなど、災害への対応力を強化します。今年4月に運用を開始します。 

 うれしいニュースです。本日発表の宝島社の『田舎暮らしの本』が主催する、2024年版住みたい田舎ベストランキング人口20万人以上の市、全国で132市あるそうですが、人口20万人以上の市の総合部門で、松山市が全国1位になりました。
 海があり、山があり、温泉があり、自然が身近なのに加え市内中心部にオフィス街や商店街、デパート、官公庁、大学、病院などが集まり、歩いて暮らせるコンパクトな街で、通勤・通学の時間は平均20分程度と短く、余暇の時間も長いなど、その暮らしやすさは国内トップレベルです。
 これからも市民の皆さんに寄り添い、「現地・現場」を大切に、「市民目線」を大切に、「より優しく より強い まつやま」の実現に向けて、一人でも 多くの方を笑顔にできるよう全力で取り組んでまいります。
 市民の皆さま方のご理解とご協力をお願いいたしまして、私の新年のごあいさつとさせていただきます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

お問い合わせ

秘書課

〒790-8571 愛媛県松山市二番町四丁目7-2 本館3階

電話:089-948-6200

E-mail:hishoka3@city.matsuyama.ehime.jp

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