新庁舎整備事業について

　現在の松山市庁舎は、本館が昭和40年代に、別館、第3別館及び第4別館が昭和30年代に建設されています。
　令和元年度に実施した庁舎の劣化調査では、建物の老朽化や設備機器の劣化が挙げられており、本館は設備機器の改修により継続使用が可能ですが、別館、第3別館及び第4別館は、鉄筋コンクリート造建物の一般的な建替えの目安である築60年が経過しているため、大規模改修や建替えの検討が必要であると指摘されました。
　また、建築時に比べ、行政需要の多様化による執務スペースの狭あい、ユニバーサルデザインやバリアフリーへの対応が不十分であることに加え、庁舎が分散していることで手続きに訪れた方の利便性を欠くだけでなく、職員にとっても業務の非効率化を招いているといった問題も指摘されました。
　こうした様々な問題の解決や行政サービスの向上を図るため、将来的に建替えが必要となる本館を含めた庁舎全体のあり方の整理・検討を行っています。ここでは、その様子をお知らせしていきます。

　令和4年度から、松山市新庁舎整備基本構想（以下「基本構想」という。）の策定に着手しました。基本構想とは、庁舎に求められる役割や将来像を整理・検討し、それを実現するための基本的な理念や方針などを定めたものです。基本構想（案）の策定にあたっては、有識者らで構成される審議会で審議を行ったほか、市民意見公募を実施しました。
　令和5年5月からは、市議会に設置された新庁舎整備調査特別委員会に対して、基本構想（案）に関するこれまでの検討経緯などを説明するとともに、基本構想（案）に対するご意見をいただきました。
　こうした取り組みを経て、令和5年11月30日に基本構想を策定しました。

＜基本構想策定までの主なスケジュール＞
　松山市新庁舎整備検討審議会・・・令和4年11月30日から令和5年2月16日まで（全5回開催）
　松山市新庁舎整備検討審議会　答申式・・・令和5年2月22日開催
　市民意見公募手続・・・令和5年3月23日から令和5年4月21日まで実施
　新庁舎整備調査特別委員会・・・令和5年5月から令和5年10月まで
　基本構想策定・・・令和5年11月30日

＜特別委員会とは＞
　特別委員会は、様々な議案等を専門的に調査するにあたり、議会が特に必要があると認めた場合に議会の議決により設置される委員会のことです。
　新庁舎整備調査特別委員会は14名の市議会議員で構成されており、松山市新庁舎整備基本構想及び松山市新庁舎整備基本計画に関する調査を行うため、令和5年3月20日に設置されました。

　松山市新庁舎整備基本計画（以下「基本計画」という。）とは、基本構想で定めた内容を実現するための条件などを整理したものです。基本計画についても、審議会で審議を重ね、令和6年5月に基本計画（案）に関する答申を受けました。今後は、特別委員会でご意見をいただき、令和6年12月に基本計画を策定する予定です。

＜基本計画策定までの主なスケジュール＞
　松山市新庁舎整備検討審議会・・・令和6年1月11日から令和6年4月26日（全5回開催）
　松山市新庁舎整備検討審議会　答申式・・・令和6年5月7日
　新庁舎整備調査特別委員会・・・令和6年5月から
　基本計画策定・・・令和6年12月（予定）

＜基本計画策定後の予定＞※基本計画（案）時点の予定
　設計準備・設計・・・令和8年度から
　施工・・・令和10年度から
　供用開始・・・令和12年度から