ボッチャンオサムシ

科名:オサムシ科
地方名: ―
学名:Carabus(Ohomopterus) kawanoibocchan
松山市カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー:
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:菅 晃・酒井 雅博
撮影者:
種の特徴
体長23〜29 ㎜。
分布市内
福見山、米野町。
分布市外
楢原山など髙縄半島の高所(標高700m以上の地域)。
生息状況
米野町の愛媛大学附属演習林においてはかつては多産したが、植林が進み樹相が変化したためか、1980年代後半より減少が見られ、現在も生息数は少ない。
減少の要因
主としてミミズを補食し、成虫は小形昆虫の幼虫なども食べるが、樹相の単純化(スギ、ヒノキの植林)によって餌となる小動物が減少したことが主たる要因と考えられる。
特記事項
原名亜種のアワオサムシC.(O.)kawanoi kawanoiは東四国の山地帯に生息し、本亜種が飛び離れた髙縄半島だけに生息している。しかし髙縄山からは発見されないなど、その分布パターンは四国の複雑な地史と関連していると思われる。