アジアイトトンボ

科名:イトトンボ科
地方名: 
学名:Ischnura asiatica
松山市カテゴリー:準絶滅危惧 (NT)
環境省カテゴリー:
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:久松 定智
撮影者:
種の特徴
腹長♂20 ~ 26㎜、♀20 ~ 25㎜。後翅長♂12 ~ 15㎜、♀14 ~ 17㎜。同属のアオモンイトトンボに類似するが、本種の方が一回り小型。♂の体色は胸部が緑色、腹部第8節背面は黒色で第9節は全体が青色。♀の体色は未熟なうちは朱色であるが、成熟するとくすんだ緑色となり、腹部第1節背面には黒条がある。3月下旬~ 10月下旬に出現し、平地から山地の池沼や湿地、水田などに生息する。
分布市内
二神島・中島・興居島、その他ほぼ市内全域から記録がある。
分布市外
島嶼部・東予~南予、日本各地、アジア大陸東部・台湾島・香港。
生息状況
かつては最普通種であったが松山市内では近年激減した。市内での2000年に入ってからの記録は2001年4月16日平井町、2010年9月29日福角町の2件のみである。しかしながら愛媛県全体で見ると南予地方を中心に生息地は多数存在する。
減少の要因
生息地である水田の減少や水路の護岸、農薬の使用など。また近似種であるアオモンイトトンボの勢力拡大が本種の減少に影響を及ぼしている可能性もある。
特記事項