ズイムシハナカメムシ

科名:ハナカメムシ科
地方名: ―
学名:Lyctocoris beneficus
松山市カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
環境省カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:武智 礼央
撮影者:
種の特徴
ハナカメムシ科の中では大型で、体長は3.8 ~ 4.2㎜。体は暗褐色でやや光沢がある。低地および低山地の木陰にある積み藁わらや粗朶の束の中に棲み、小昆虫を捕食する。イネの大害虫であったニカメイガ(ズイムシ)の天敵として知られる。
分布市内
川中町・鷹子町・森松町。
分布市外
今治市・大洲市、本州・四国・九州、朝鮮半島・中国大陸・ロシア極東。
生息状況
かつては各地に広く生息していたようであるが、現在ではかなりの希少種となっている。近年、市街地近くの里山環境において、野積みされた粗朶の中から数個体が見つかっているが、限られた地点からしか記録されていない。
減少の要因
里山環境が減少したこと、農業形態の変化や農薬散布により餌となるズイムシがほとんど駆除されてしまったこと、直接的な農薬の影響などが原因である。
特記事項
典型的な里山昆虫である。