ミヤケミズムシ

科名:ミズムシ科
地方名:フウセンムシ
学名:Xenocorixa vittipennis
松山市カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
環境省カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:武智 礼央
撮影者:
種の特徴
ミズムシ科ではやや大型の種で、体長は7.2 ~ 9.1㎜。他の大型ミズムシに比べて前翅の黒条は明瞭で、背面には強い光沢がある。水生植生が豊かな池沼に群棲し、藻類食と考えられている。
分布市内
樽味・東野・本谷。
分布市外
鬼北町、本州・四国・九州、中国大陸・台湾島。
生息状況
1950年代までは市内各地に生息していたようであるが、現在は極めて稀な種となっている。2009年に旧北条市の溜池で1個体が確認されたが、それ以外の確実な生息地は見つかっていない。全国的に産地は局所的で、多くの自治体が絶滅危惧種に指定している。
減少の要因
農薬や未処理の生活排水による池沼の水質汚濁、水草の消失などの生息環境の変化、護岸改修、埋め立てによる生息地の消失、外来動物による捕食が考えられる。
特記事項
ミズムシ科の他種と見分けやすい種類である。