ベニイトトンボ

科名:イトトンボ科
地方名:
学名:Ceriagrion nipponicum
松山市カテゴリー:絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)
環境省カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:武智 礼央
撮影者:
種の特徴
腹長♂♀ともに27 ~ 32㎜。後翅長♂18~ 20 、♀19 ~ 22㎜。♂は鮮やかな朱赤色、♀はややくすんだ黄褐色をしている。成虫は5月下旬~ 10月上旬に出現する。平地から低山地の抽水植物が繁茂した古い池沼に生息するが、似た環境に棲む同属のキイトトンボに比べて小さな環境の違いにも敏感なようで、全国的に分布は局地的である。
分布市内
中島・興居島・高浜町・平井町・猿川原。
分布市外
赤穂根島・八幡浜市、本州~九州、朝鮮半島・中国大陸中部。
生息状況
市内ではこれまで記録されていなかったが、2008年に中島の溜池で初確認され、それ以降、他の島や本土でも発見されている。蜜柑畑にある灌漑用の溜池などで見つかっているが、市外では水田でも見られた。いずれの地点でも個体数は少ない。
減少の要因
農薬などによる水質悪化、護岸改修に伴う浅瀬の消失や水生植物の減少など。
特記事項