レッドデータブック2012

種の特徴

体長♂6.7㎜、♀7.4㎜の小型のコオロギ。生息する砂浜の砂の色に合わせた体色をしている。「ビィービィービィー…」という本種の声は、同属のマダラスズに似る。

分布市内

堀江町・吉田浜。

分布市外

北海道南部～九州・奄美大島、中国大陸北部。

生息状況

おもに海岸の植物の生えた砂浜に生息し、まれに河川の砂地にも見られる。市内では1950年代に堀江海岸や吉田浜で採集された標本があるのみで、現在は同地や他の砂浜で生息が確認されず、絶滅したと考えられる。県内においても同様に絶滅したと考えられている。

減少の要因

海岸線の開発による海浜植物の残る広大な砂浜の減少。また、砂浜の背後にある堤防による、逃げ場となる後背地との隔離。

特記事項

全国的に減少しているコオロギである。