イヨササキリモドキ

科名:ササキリモドキ科
地方名: 
学名:Tettigoniopsis iyoensis
松山市カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
環境省カテゴリー:
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:小川 次郎
撮影者:
種の特徴
体長♂13.0 〜 14.5㎜、♀11.0 〜 11.8㎜(産卵器を除く)。短翅ササキリモドキ類の中では大型種。雄の腹端の構造に特徴があり、他種と区別できる。雄は人にはほとんど聞こえない高音域の声で発音する。
分布市内
米野町。
分布市外
高縄半島・面河渓・石鎚山~寒風山・赤石山系・高知県。
生息状況
ブナ帯からその下部にかけての落葉広葉樹林やササ原に生息する。石鎚山系に生息する本種が、山系から外れた米野町で確認されたことは興味深い。ただし、高縄山には生息していないようである
減少の要因
過去の記録が少なく、減少したかどうか不明である。しかし、ブナ帯を主な生息域としている本種は、市内において生息可能な地域が米野町付近に限定されるため、森林環境の急激な変化があった場合、それによる影響が懸念される。
特記事項
短翅ササキリモドキ類は翅が退化しているため移動能力が乏しく、とくに四国では種分化が進んでいる。