ヒメアカネ

科名:トンボ科
地方名: 
学名:Sympetrum parvulum
松山市カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類 (VU)
環境省カテゴリー:
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:久松 定智
撮影者:
種の特徴
腹長♂19 ~ 23㎜。♀20 ~ 25㎜。後翅長♂22 ~ 27㎜、♀18 ~ 22㎜。小型の赤とんぼの仲間で、成熟すると♂の前額が白色になる。♀産卵弁は腹端より長く突出する。6月中旬~1月上旬に出現し、平地から丘陵地の、タデなど草丈の低い植物が繁茂した水深の浅い湿地や休耕田に生息する。
分布市内
高縄山・浄瑠璃町・平井町・河中町・高浜町・市之井手・杉立町・鷹子町。
分布市外
島嶼部・東予~南予、北海道~九州、朝鮮半島・中国大陸東北部~ロシア。
生息状況
低地の湿地や休耕田に生息するが、松山市内での記録は多くはない。2000年に入ってからは、2001年10月19日に浄瑠璃町で採集された3♂の記録があるのみである。
減少の要因
生息地である湿地の減少や埋め立て。移動性が少ないことも生息範囲を極限する要因となっている。また、浄瑠璃町の湿地も乾燥化がすすみその後記録がない。
特記事項
愛媛県全体でみると局所的ではあるが広く分布し、生息環境もありふれた場所であるので今後調査がすすめば市内で新たな生息地が発見される可能性は高い。