コバネアオイトトンボ

科名:アオイトトンボ科
地方名: 
学名:Lestes japonicus
松山市カテゴリー:絶滅 (EX)
環境省カテゴリー:絶滅危惧ⅠB類(EN)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:久松 定智
撮影者:
種の特徴
腹長♂30 ~ 35㎜、♀29 ~ 33㎜。後翅長♂20 ~ 22㎜、♀21 ~ 23㎜。体長に比して翅が短く、胸部側面の緑色部は第一縫合線に達しない。雌雄ともに後頭部は黄白色、胸部側面は♂が淡青色、♀が淡緑色。成熟すると♂の複眼は鮮やかな青色になる。6月上旬~ 11月中旬に出現し、平地や丘陵地のクログワイ、カンガレイ、ガマなどの抽水植物の繁茂する池沼や湿地に生息する。
分布市内
港山町・東野。
分布市外
宇和島市、本州・四国・九州、朝鮮半島・中国大陸。
生息状況
松山市内においては過去に3例の記録があるのみである。これらの生息地はすべて埋め立てられ、50年以上採集・目撃されていないことから絶滅したものと考えられる。
減少の要因
クログワイやカンガレイなどの柔らかい植物を産卵基質として選択することが産地を局地化していると考えられており(吉田他、2009)、全国的にも稀な種である。松山市内では生息地であるため池の埋め立てが絶滅要因として挙げられる。
特記事項