ウラナミジャノメ

科名:タテハチョウ科
地方名: 
学名:Ypthima multistriata niphonica
松山市カテゴリー:絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)
環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:菊原 勇作
撮影者:
種の特徴
市内各地に広く分布する普通種のヒメウラナミジャノメY. argus argusに似るが、より大型で後翅裏面の眼状紋が3つであることから区別できる。イネ科雑草を食草とし、県内では年2化する。明るい疎林や林縁部に生息する。
分布市内
河中町・上総町・湯山柳・玉谷町・宿野町・杉立町・御幸寺山・高縄山。
分布市外
上島町・今治市・東温市・伊予市・久万高原町・内子町・大洲市・八幡浜市・西予市・宇和島市・愛南町、北海道・本州・四国・九州・壱岐・対馬・大隅諸島、中国大陸・朝鮮半島・台湾。
生息状況
かつては市内の丘陵地や低山地に局地的に分布していたが、いずれの生息地でも個体数は少なかった。市内からは1980年9月の玉谷町での記録を最後に生息が確認されていない。県内でも確実な生息地は宇和島市内の1カ所のみとなっており絶滅が懸念される。
減少の要因
全国的に減少傾向が著しい。しかしかつての市内での生息地や、市外に現在も残る生息地はごくありふれた環境であり、減少の要因ははっきりとしない。
特記事項
対馬・朝鮮半島・中国大陸の個体群は別亜種 ganusとされる。市内ではNPO団体による保護増殖活動が行われている。