オオムラサキ

科名:タテハチョウ科
地方名: ―
学名:Sasakia charonda charonda
松山市カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:菊原 勇作
撮影者:
種の特徴
大型のタテハチョウで日本の国蝶に指定されている。低地から山地にかけて分布し、成虫は6月中旬から出現し雑木林の樹液に集まる。♂は山頂部にテリトリーを張る。食樹はエノキで、エノキ周辺の落葉下で幼虫で越冬する。
分布市内
米野町・福見川町・川の郷町・青波町・湯山柳・玉谷町・石手川ダム・杉立町・宿野町・末町・東野・御幸寺山・太山寺・潮見・下伊台町・上伊台町・菅沢町・麓・高縄山。
分布市外
四国中央市・新居浜市・西条市・今治市・東温市・砥部町・伊予市・久万高原町・内子町・大洲市・西予市・宇和島市、北海道・本州・四国・九州・佐渡、中国大陸・朝鮮半島・台湾・ベトナム。
生息状況
市内に広く分布したが近年は低地ではほとんど見られなくなっている。現在も生息が確認されている地域でも個体数は減少している。
減少の要因
食樹のエノキが生育する雑木林の減少。
特記事項
市内では後翅表面後角の赤斑が白色となる遺伝型のスギタニ型が高頻度で出現する地域があり、遺伝的に貴重な地域個体群として注目されている。忽那七島からも古い記録があるが、具体的な島名は不明である。