ウラギンヒョウモン

科名:タテハチョウ科
地方名: ―
学名:Fabriciana adippe pallescens
松山市カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー:
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:菊原 勇作
撮影者:
種の特徴
オオウラギンヒョウモンF. nerippeに似るが後翅亜外縁斑紋列がハート形とならないことで区別できる。低地から山地に生息し、山頂部に集合する性質がある。6月に出現した新成虫は夏期に休眠し姿を消すが、9月に再び出現する。
分布市内
米野町・福見山・宿野町・玉谷町・湯山柳・杉立町・高野町・石手・御幸寺山・下伊台町・上伊台町・大西谷・高縄山。
分布市外
四国中央市・新居浜市・西条市・東温市・砥部町・久万高原町・内子町・大洲市・西予市・宇和島市・愛南町、北海道・本州・四国・九州・佐渡島・隠岐・壱岐・対馬・五島列島・大隅諸島、旧北区。
生息状況
かつて市内の山地には特に多産し、福見山山頂部では数千個体もの本種が群れていたという。低地からの記録もあるがごく少ない。近年も高縄山の山頂部などでは生息が確認されているが、その数は往時と比較にならない程減少している。
減少の要因
農業形態が変化し採草が行われなくなったことにより、食草であるスミレ類が生育するシバ草原が減少したため。
特記事項
本種はmtDNAや発香鱗の形状から2種の別のチョウからなる種複合体(Speciescomplex)であることが指摘されているが、分類学上の正式な発表がないためここでは従来通り1種の扱いとする。