クロツバメシジミ

科名:シジミチョウ科
地方名: ―
学名:Tongeia fischeri shojii
松山市カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:菊原 勇作
撮影者:
種の特徴
低地では4月下旬から成虫が出現し11月下旬まで見られる。山地では出現期間が短くなる。移動性があるようで、ある年に見られなかった生息地に翌年は大量発生していることもある。食草はツメレンゲ、マルバマンネングサなどのベンケイソウ科植物。
分布市内
腰折山・恵良山。
分布市外
西条市・上島町・今治市・久万高原町、本州・四国・九州・対馬、中国大陸・朝鮮半島・ロシア極東部。
生息状況
松山市では1999年6月に初めて発見された。県内の個体群はツメレンゲを食草としたものしか知られておらず、マルバマンネングサを恒常的に利用することはないとされていたが、市内の個体群はマルバマンネングサのみが生育する環境に生息している。
減少の要因
現在のところ周辺に別の生息地は見つかっておらず、隣の生息地まで約20km離れた孤立個体群となっている。周囲の生息地が消滅した結果によるものか、元来そうであったのかは不明である。
特記事項
四国産は西日本亜種shojiiである。県内には瀬戸内海沿岸個体群と仁淀川流域に生息する四国山地個体群の2系統があり、松山市の個体群は前者に属する。後者には前翅裏面中室付近に黒点が出現する個体が多いが、前者は通常これを欠く。