シルビアシジミ

科名:シジミチョウ科
地方名: ―
学名:Zizina emelina emelina
松山市カテゴリー:絶滅(EX)
環境省カテゴリー:絶滅危惧ⅠB類(EN)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:菊原 勇作
撮影者:
種の特徴
小型のシジミチョウで♂の翅表は紫がかった青藍色、♀の翅表は黒褐色で内側がわずかに青藍色となる。ヤマトシジミZizeeria maha argiaに酷似するが、後翅裏面黒点列のうち第6室の黒点が内側にずれ完全な円弧状黒点列とならないことで区別できる。
分布市内
杉立町・食場町・立花・御幸寺山・文京町・松山空港・姫原・堀江町・潮見・平田町・粟井・横谷・東大栗町・河野・高縄山。
分布市外
新居浜市・西条市・上島町・東温市、本州・四国・九州・隠岐・壱岐・対馬・種子島。
生息状況
かつては低地のため池などに局地的に分布していたが、1963年7月の食場町の記録を最後に市内では生息が確認されておらず、すでに絶滅したものと考えられる。県内でもこの記録が最後となっている。
減少の要因
ため池や河川の堤防の定期的な草刈りをしなくなったことにより、食草のミヤコグサが生育する環境が減少したためと考えられる。
特記事項
全国的なミヤコグサの減少により本種も激減しているが、伊丹空港周辺にはシロツメクサを食草とする個体群が維持されている。南西諸島産は別種ヒメシルビアシジミZ. otis riukuensisとして区別された。