ウラミスジシジミ

科名:シジミチョウ科
地方名: ―
学名:Wagimo signatus
松山市カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
環境省カテゴリー:
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:菊原 勇作
撮影者:
種の特徴
翅表は黒色で翅の基部に青藍色の鱗粉を装い、翅裏は橙色で白色条を装う。松山市産の個体は後翅裏面の亜外縁の白帯がよく発達し、典型的な西南日本産の個体の特徴を示す。松山市での食樹はコナラ。別名ダイセンシジミ。
分布市内
菅沢町。
分布市外
四国中央市、北海道・本州・四国・九州・佐渡島、中国大陸・朝鮮半島・ロシア極東部。
生息状況
2008年6月に中予で初めて菅沢町で発見され、同年7月までに♀3頭が確認された。生息地はごく限られた範囲で、その後追加個体は発見されていない。他に県内では四国中央市で1998年6月に♂1頭の記録と同所での僅かな採卵例があるのみである。
減少の要因
松山市は昔からチョウ類の調査が熱心に行われていたが、本種は発見されていなかった。松山市の個体群は遺存的なもので、元来分布が極限されていた可能性がある。
特記事項
四国では讃岐山脈に分布の中心があり、香川県・徳島県では比較的生息地が多い。四国中央市の個体群はこの系統であると考えられる。松山市の個体群は四国における本種の分布の西限に位置し、他の個体群から孤立している。