カトリヤンマ

科名:ヤンマ科
地方名: 
学名:Gynacantha japonica
松山市カテゴリー:準絶滅危惧 (NT)
環境省カテゴリー:
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:久松 定智
撮影者:
種の特徴
腹長♂45 ~ 51㎜、♀48 ~ 53㎜。後翅長♂41 ~ 45㎜、♀46 ~ 48㎜。細身のヤンマ。胸部は雌雄ともに深緑色で無斑。6月下旬~ 11月下旬に出現し、平地から低山地の田圃やため池に生息する。たそがれ飛翔性が強いほか、灯火にも飛来する。産卵は♀単独で行われ、稲刈り後の水田やため池の湿った土の中に卵を産み付ける。
分布市内
局地的ではあるがほぼ市内全域から記録がある。
分布市外
伯方島・東予~南予、日本各地、台湾島・朝鮮半島・中国大陸中・北部。
生息状況
かつては水田地帯で本種を多数見かけたが近年激減した。
減少の要因
本種の主な産卵場所であった水田の減少、または乾田化により産卵が困難になったことが減少要因として挙げられる。市内の水田では本種の幼虫を見かけることが少なくなった。
特記事項
本種はロシア兵捕虜が採集した標本を基に、松山市をタイプロカリティーとして記載された。