マツヤマハネナシナガクチキ

科名:ナガクチキムシ科
地方名: ―
学名:Nipponomarolia matsuyamensis
松山市カテゴリー:準絶滅危惧 (NT)
環境省カテゴリー:
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:石川 春子
撮影者:
種の特徴
体長 約3.5 ~ 6.3㎜。体は茶褐色でやや円筒形。頭部は背面からわずかに見え、複眼は小さい。前胸背板は上翅の約2/5の長さで、中央付近で側方に膨らむ。後翅が退化しているために、地理的変異がみられる。
分布市内
杉立町・食場町。
分布市外
今治市、四国(香川県)。
生息状況
標高約300mまでの里山的環境に生息するが内陸部では発見されない。おもに冬期(12 ~3月)に林床の落枝を篩うことにより採集されるが、個体数は少ない。
減少の要因
伐採などによる里山環境の悪化。
特記事項
日本固有種。1976年に杉立町で枯れたスギの樹皮下の蛹室から得られた1頭をもとに新種記載された。里山環境の指標的存在。