ゲンジボタル

科名:ホタル科
地方名: ―
学名:Luciola cruciata
松山市カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー:
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:菅 晃
撮影者:
種の特徴
体長10 〜 16㎜、日本の代表的なホタルで幼虫は河川の中流域に棲みカワニナを補食する。原則として、1世代は1年であるが、ときに2〜3年を要するものもある。蛹化は川岸の土中で行われる。
分布市内
市内のやや緩い流れのある地域。
分布市外
本州・四国・九州。
生息状況
かつては5月下旬から6月中旬にかけて松山平野全域で普通に見られたが、現在その発生地はかなり限局されている。
減少の要因
河川の護岸工事や、小川の三方側溝工事によって、蛹化する場所が消滅したこと、各地に夜間照明が普及したことが最大の要因であろう。水質の汚染には比較的強い。
特記事項
幼虫の放流が行われる地域では、徐々に個体数が回復しつつあるが、地域個体群の遺伝特性を撹乱しない配慮が望まれる。