ヒメボタル

科名:ホタル科
地方名: ―
学名:Hotaria parvula
松山市カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
環境省カテゴリー:
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:菅 晃
撮影者:
種の特徴
体長5.5 〜 5.9㎜、4月下旬から8月にかけて平地や低山地の森林地帯に発生する。体が小さい割には光りは明るい。♂はよく飛ぶが、♀は後翅が退化していて飛ぶことはない。幼虫は林床にいてウスカワマイマイなどの陸貝を補食する。
分布市内
杉立町・湯山柳・石手川ダムなどの山麓地帯。
分布市外
久万高原町・愛南町、本州・四国・九州・屋久島。
生息状況
森林の減少によって、松山市近郊ではあまり数多くは見られない。県下、久万高原町の大成や愛南町鹿島が他産地として知られる。
減少の要因
生息環境の破壊(山裾地帯の森林が逐次失われ、同時に道路整備が進んだため)と、幼虫が補食する陸貝の減少が主たる要因と考えられる。
特記事項
分散力の弱い種であるため、一度絶滅した地域に再度復活することは極めて困難である。したがって環境保全が特に重要である。