オオズウミハネカクシ

科名:ハネカクシ科
地方名:
学名:Liparocephalus tokunagai
松山市カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー:絶滅危惧ⅠB類(EN)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:千田 喜博
撮影者:
種の特徴
体長5㎜程度、体は褐色で腹部中央部はやや暗色、♂の頭部は非常に大きく、大あごも発達する。成虫は主に春(特に4~5月)に潮間帯の海草の生えた岩上で発見される。同様の環境下に生息するハネカクシ科の種の中では最も大きい。
分布市内
勝岡・北条大浦・興居島・高浜・鹿島。
分布市外
伊予市・大洲市・宇和島市、本州・四国・九州。
生息状況
干潮時に露出する岩上のヒジキやホンダワラ、フクロノリの生え際に生息する。松山市においては、このような環境下には局地的ではあっても比較的広範囲に分布していると思われる。
減少の要因
沿岸部の開発、海洋汚染、いわゆる磯焼けによる磯の海草の減少。
特記事項
日本固有種。特殊な環境に生息するため全国的に十分な調査が行われていないが、最近生息が確認されているのは愛媛県(松山市・伊予市)の数ヶ所だけである。