平成30年4月10日 「明治150年事業」について

更新日:2018年9月7日

※この動画は、松山市長 記者会見の冒頭(市長説明)のみを掲載しています。

  • 日時:平成30年4月10日(火曜日)午前11時30分から
  • 場所:本館3階第1会議室
  • 記者数:15人

議題

  • 明治150年事業について

会見要旨

 それでは、本日の議題、明治150年事業について説明します。
 今年、平成30年は、明治元年から数えて150年目です。国で、近代化を成し遂げた明治の歩みを次世代に遺すとともに、明治の精神に学び、さらに飛躍する国を目指すという方針が示され、全国でさまざまな取り組みが行われています。
 司馬遼太郎さんの小説『坂の上の雲』では、松山出身の秋山好古と真之兄弟、そして正岡子規の3人を主人公にまさに明治という激動の時代に、懸命に国づくりをした人々の姿が描かれています。松山市では、小説に描かれた夢や希望に向かって明るくひたむきに生きた先人たちの精神をまちづくりの貴重なメッセージとして受け止め、前中村時広市長時代から、小説を生かした個性あるまちづくり『坂の上の雲のまちづくり』を進めてきました。
 今年は小説の主人公の一人、秋山真之の生誕150年の節目でもあります。そこで「『坂の上の雲』のまち 松山」ならではの特色を生かした明治150年事業を実施します。
 本市では、これを機会に改めてふるさと松山の魅力を振り返り、前のみを見つめ坂の上の青い天に輝く一朶の白い雲を目指した主人公たちのように、市民の皆さんが夢や希望を抱き、未来に向かって挑戦し続けるまちづくりにつなげます。
 松山市の明治150年事業のキャッチフレーズを、「『坂の上の雲』のまち 松山から未来を拓く」とし、3つの施策を柱に事業を実施します。1つ目「ふるさとへの愛着や誇りを高める」、2つ目「まちづくりの機運を醸成する」、3つ目「松山の魅力を高め、発信する」です。
 主な事業の内容は、まず、今年の2月27日(火曜日)から第12回企画展「明治青年 秋山真之」を坂の上の雲ミュージアムで開催しています。連合艦隊司令長官 東郷平八郎から「智謀湧くが如し」と称賛され、贈られた書や、長男・大の命名書、真之自筆の絵画や句など約100点の初公開の資料を含め、見応えのある企画展です。新時代を切り拓いた真之の人生と、真之が生きた明治という時代に思いを巡らせるきっかけにしていただきたいと思います。
 次に、7月以降に開催予定の特別展示「明治の艦船展」では、ミュージアムが所蔵する精巧な戦艦の模型や日本各地の優れた船の模型を展示します。
 また、呉市の大和ミュージアムと今治市宮窪町の村上水軍博物館とで瀬戸内にある3つのミュージアムが初めて広域で連携し、特別展示「秋山真之―受け継がれる海の歴史」を実施します。
 このほか、市民の皆さんとまちづくりについて考える「まつやま市民シンポジウム」では、松山青年会議所と共催し道後をテーマにした市民映画を制作します。現在監督、出演者、スタッフを市民公募しています。伊佐庭如矢をはじめ明治期の人物の活躍とその精神や道後温泉本館など明治の技術と文化にスポットを当て、10月に公開予定です。
 そして「俳都まつやまPR 俳句ポスト50周年記念イベント」です。俳句ポスト第1号は、明治時代を生きた俳人 正岡子規の生誕100年をきっかけに、昭和43年5月22日に設置され、今年50周年を迎えます。今月1日からは、名称を「俳都松山俳句ポスト」に変更しました。9月には、これまでの俳句ポストの歩みを紹介するなどイベントを開催し、改めて市民の皆さんに親しんでいただくほか友好交流都市である台湾の台北市に俳句ポストを贈り、俳句と俳都松山の魅力をPRします。
 また、松山城でも歴史や、ゆかりのある人物の理解を深めてもらうイベントや展示で誘客を進めるほか、記念艦「三笠」があり観光交流都市である横須賀市や、愛知県犬山市の博物館明治村と連携し、広く松山の魅力を発信するなど、「『坂の上の雲』のまち 松山」ならではの特色を生かし文化や観光、そしてまちづくりに一体的に取り組みます。
 明治150年の節目に現代へつながる歴史の流れを感じ、先人たちが残してくれたものを市民の皆さんと未来につなげていきたいと考えています。

 最後にお知らせです。
 去年9月2日にプレオープンした4年振りのアートの大祭「道後オンセナート2018」は、いよいよ4月14日(土曜日)にグランドオープンします。
オープニングの2日間のイベントでは4月14日(土曜日)に、道後温泉別館 飛鳥乃湯泉の中庭で13時20分から記念式典を行います。参加アーティストの中から11名がお越しになり、作品や道後への思いと制作のエピソードなどを話していただきます。
 その後、14時と18時15分からの2回、現代美術家の大巻伸嗣さんのイベント作品「Memorial Rebirth」が行われます。無数のシャボン玉が宙を舞うアートパフォーマンスです。今回は、踊念仏の末裔であるチンドンをバックボーンに古今東西/世界の音楽とのハイブリッドで話題の楽団ジンタらムータさんとコラボレーションした特別バージョンです。飛鳥乃湯泉の中庭に、無数のシャボン玉が宙を舞い、光と音楽のアートで満たされた空間へと変貌します。会場の皆さんと一体になれるイベントです。是非多くの方に楽しんでいただければと思います。
 翌日、4月15日(日曜日)は、13時から16時に放生園東側の県道沿いを中心に、新進気鋭のアーティストの3名、現代美術家の石井七歩さん、絵描きの谷このみさん、美術家の久村卓さんらが、公開制作やライブペインティングのイベントを開催します。
 そして、4月27日(金曜日)と4月29日(日曜日)には、ダンサーで、国際的に高く評価され、近年では俳優としても注目されている田中泯さんの「場踊り」が道後で行われます。
 初日、4月27日(金曜日)は17時から約1時間、踊り念仏で衆生を救った一遍上人ゆかりの宝厳寺が舞台です。凛とはりつめた空気の中で、田中泯さんの体が踊り出し、道後の地層と交錯するパフォーマンスが楽しめます。
 2日目の29日(日曜日)は、16時から約1時間、正岡子規へのオマージュで、道後公園の子規記念博物館の南側遊歩道を舞台に、堀端の樹々の下で、水面に差し込む日の光の中、ことばと身体が紡ぎ出す時間を演出します。
 そのほか、4月14日(土曜日)からは、新たにイベントも含め14作品が公開されます。報道機関の皆さんには4月13日(金曜日)に内覧会で案内します。アーティストの皆さんが、道後に足を運び、道後の歴史や人に触れ制作した、魅力溢れる、渾身の作品が道後の街を彩ります。ますます熱気が高まる道後温泉に、多くの方にお越しいただき、地域を活性化したいと考えています。
 説明は以上です。

質疑応答

【明治150年事業】
(記者)
俳句ポストの名称を変更した意図は?
(文化・ことば課担当)
俳句ポストはこれまで「観光俳句ポスト」として観光客の方々をメインに親しんでいただくとしていたのですけれども、「俳都松山俳句ポスト」として、市民の皆さんに地域の俳句ポストに親しんでいただくため名称を変更しました。
(記者)
一番の目玉は?
(市長)
はい、これも映画で映画監督に「どこが見所ですか」って聞くと「全てです」っていう答えになってしまうんですが、やはりどれも大事な事業ではあるんですけれども、今年秋山真之さんの生誕150年を迎えていますので、「坂の上の雲のまちづくり」がまさにそうなんですけれども。明治というのはどういう時代かというと、皆さんご存知のように江戸までの封建制度が終わって、身分に関係なく個人が努力すれば未来が開けた時代ということになります。この明治150年事業では、坂の上の雲目指して、理想や希望を持って夢を追いかけた、そういう純粋な姿に学んで、まちづくりに生かすというのが我々の坂の上の雲のまちづくりの狙いになりますから、そのあたりを感じていただければと思っています。
(記者)
新規事業は?
(坂の上の雲まちづくり担当部長)
新規はまず特別展です。子規博の特別展。市民シンポジウムの中で既に発表されていますけれど映画の作制があります。特別展示ということでミュージアムでやるとか、明治の艦船ということでミュージアムの所蔵品とお借りする船の展示があります。先ほど市長からもお話しがあった秋山真之にスポットを当てた取り組みで、大和ミュージアムと村上水軍と連携してやると。巡回展ではないんですけど、各ミュージアムが同じテーマに沿った形で1カ月か2カ月にわたってやる、これは今協議調整中です。それとシンポジウムも同様、今回取り入れています。あと先程の俳句ポストの関係は新規でやるようになります。あとはお城を中心にしたイベントなどの取り組みをします。
(記者)
数は9つか?
(坂の上の雲まちづくり担当部長)
はい。

【G20】
(記者)
G20首脳会議に合わせて開かれる閣僚会議のうち労働雇用大臣会合の開催地が松山市に決まったことのコメントは?
(市長)
日本で初めて開催される閣僚会議の開催地に松山市が選ばれたということで大変嬉しく、光栄に感じています。今後、愛媛県をはじめ地元の経済団体ともしっかりと連携して、開催地として万全の準備を整えていきたいと思っています。
先程俳句ポストの話も出ていましたけれども、せっかくの機会ですから、多くの国の方々が来られますから、俳句であったり、温泉であったり、城だったり、松山特有の文化を情報発信できる機会にしたいと思っています。
(記者)
期待することは?
(市長)
そうですね、これまで培ってきたと思っているのが、例えば松山ではISTSという宇宙に関するシンポジウムを行って、海外の方も多く参加されるシンポジウムでした。長い期間行うものでしたけれども、このISTSで培ってきたもの、また昨年のえひめ国体・えひめ大会で培ってきた松山のおもてなしの精神といいましょうか、そういうところをまた生かしながら成功させていきたいと思っています。
(記者)
準備はどのように進めたいか?
(市長)
まだ開催の日程や開催会場、詳細は決定されていませんので、いずれ詳細に決まっていくと思いますから、その中で適切に対応していきたいと思います。

【LS・21】
(記者)
知事の勉強会「LS・21」への所感は?
(市長)
知事から議員さんの勉強会を開催しようと思うという話は以前から聞いていました。私、市長の仕事7年4カ月させていただいて、とにかく感じるのは、国のあり方と地方政治って違うんですよ。まず端的に1ついうと、総理大臣というのは国会議員の中から選ばれますよね。例えば県知事であったり市長というのは皆さんの中から選ばれますよね。ですから制度が違うわけです。市長を7年4カ月させていただいて、やはり特に市が一番皆さんと近い存在ですから、議員の勉強会ということだったですけれど、特に市民の皆さんと身近な存在である市議会議員さんというのは、とにかく人が大事なんだと私は感じてるんです。ですので、その議員さんたちが勉強会をして、勉強されるのは非常にいい事じゃないかな、大事な事じゃないかなと思っています。
(記者)
市長と市議会議員ではなく、県知事と市議会議員の勉強会という点は?
(市長)
特にないです。知事はもともと知り合いの議員さんも多くいるわけですから、特にそんな違和感は感じないですね。やはり勉強するというのは大事じゃないですか。

【市議会議員選挙】
(記者)
市議選で応援の予定は?
(市長)
これまでも記者会見で申し上げてきたとおり、私の思いを共有して動ける方ですとか、これまでお世話になった方とかは応援したいと思っています。

【文書管理】
(記者)
今日一部報道で、加計学園で県の文書が見つかったという報道がありました。文書管理やモラル全体の所感は?
(市長)
まだ紙面は見られてないんですけども、そういう報道があったのは聞きました。まだ私詳細は分かっていませんので、この時点ではコメントするのは避けたいと思っています。疑念を抱かれないようにやるのが大事ではないかと思いますけど、この時点では詳細を分かっていませんので、コメントは避けたいと思います。
(記者)
今後の取り組みは?
(市長)
これまでもそういう不祥事が起こらないよう不祥事対策八策とかやってきましたので、これからも疑念を抱かれることがないように適切に対応していきたいと思っています。
(記者)
公文書の管理で何か変更は?
(市長)
これまでどおりです。

※質疑応答は内容を要約しています。

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