タコノアシ

科名:ユキノシタ科
地方名: ―
学名:Penthorum chinense
松山市カテゴリー:絶滅(EX)
環境省カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:松井 宏光
撮影者:
種の特徴
水田や川原など水位の変動する湿地に生育する多年草。茎は直立し高さ30 ~80㎝、普通、無毛で淡紅色を帯びる。葉は細長くて両端が尖り、ほとんど葉柄はなく、縁に細鋸歯がある。夏に茎の先に数本の総状花序を伸ばし、黄白色の小花を多数つける。和名は花序の枝がタコの足に小花が吸盤に見えることによる。
分布市内
石手川上流(記録)・和気町(記録)。
分布市外
本州・四国・九州・奄美大島、東アジア。
生息状況
1994年の渇水時期に露出した石手川ダム湖底で群生していたが、その後、水位の上昇により生育地は水没した。
減少の要因
河川改修、湿地開発。
特記事項
1994年に当時、唯一の生育地であった石手川ダム湖底での群生が消滅して以後、市内では確認されていないため絶滅と判断したが、今後、放棄された湛水水田などの湿地に偶発的に発生する可能性がある。