サンショウモ

科名:サンショウモ科
地方名: ―
学名:Salvinia natans
松山市カテゴリー:絶滅(EX)
環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:白形 毅史
撮影者:
種の特徴
池沼、水田、水路などに浮遊する一年草。茎の長さ1~2cm、各節に3葉を輪生する。上面の2枚は対生し浮葉となる。長楕円形で長さ8~ 15㎜。他の1枚は水中葉で根のように細かく枝分かれし水中にたれる。秋に水中葉の基部に胞子嚢をつくる。
分布市内
丘陵地の溜め池。
分布市外
本州~九州、アジア・ヨーロッパ・アフリカ・アメリカ(帰化)。
生息状況
市内の生育地は一ヶ所のみであり、2006年には10株程度が確認されたものの、外来種アゾラ(オオアカウキクサの一種)が繁殖した後では発生が見られなくなり2010年以前には確認できなくなっていた。なお県内では各地の平野を中心に水田周辺や溜め池において記録があるが、いずれも激減しており絶滅が懸念される。
減少の要因
除草剤、水田・水路の改修。
特記事項
市内で唯一の生育地で発生が経年的に確認できないことから絶滅したものと考えられる。