フトヒルムシロ

科名:ヒルムシロ科
地方名: ―
学名:Potamogeton fryeri
松山市カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
環境省カテゴリー:
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:白形 毅史
撮影者:
種の特徴
山間、丘陵地の池沼、湿地内の地塘などに生える浮葉性の多年草。太い地下茎で泥中をはい、水中茎は水深によっては2mを超す。葉は互生。沈水葉は線形~披針形で6~ 25㎝、明瞭な葉柄はない。浮葉は葉柄5~ 15㎝、葉身は長楕円形~広楕円形で5~ 13㎝、基部はくびれて円形または心形。4~8月に3~6㎝の花穂を水面上に出す。殖芽は形成しない。
分布市内
山間の溜め池。
分布市外
北海道~九州、朝鮮半島・サハリン・千島列島。
生息状況
全国的には多く生育しているが、酸性の水域を好むため市内では生育地が限定される。谷からの土砂流入による池沼の荒廃や開発、富栄養化により減少している。
減少の要因
池沼の荒廃や開発、水質汚濁。
特記事項
旧北条市の溜め池で生育が確認されたため、ランクを下位に変更した。