ササゴイ

科名:サギ科
地方名:
学名:Butorides striatus amurensis(Schrenck, 1860)
松山市カテゴリー:準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー:
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:岩本 孝
撮影者:
種の特徴
全長52㎝。成鳥は頭が黒く背と雨覆は青緑色の光沢を持つ黒褐色で、風切は黒褐色。下面は淡い紫灰色。開けた水辺や浅瀬で姿勢を低くして獲物を待ち伏せ、小魚を見つけると縮めていた首をさっと伸ばし、細くて鋭いくちばしで突き刺すかはさみとる。水辺に比較的近い場所にある樹木で繁殖する。市内には夏鳥として渡来。
分布市内
河川やため池水田などの水辺。
分布市外
本州・四国・九州で繁殖、中国大陸東部の温帯域で繁殖し、台湾島・中国大陸南部・東南アジアで越冬する。
生息状況
かつては河川やため池などの水辺でよく姿を見かけたが、最近ではほとんど見かけなくなった。市内では、神社などの比較的大きな樹木に巣をつくって繁殖することが多い。しかし、木が伐採されたり、追い出されたりして営巣場所が少なくなっている。2007年には、湊町四丁目の民家のテレビアンテナに営巣した例がある。
減少の要因
営巣場所が人の生活圏に近く、人との摩擦により営巣場所の確保が困難になっていることが挙げられる。
特記事項
昆虫のさなぎ、木の小枝、木の葉、羽毛などをくちばしで水面に投げ落とし、それを餌と間違えて小魚が寄ってくるところをとらえる、いわゆる疑似餌による採食方法をとることで知られている。