カンムリウミスズメ

科名:ウミスズメ科
地方名:
学名:Synthliboramphus wumizusume(Temminck, 1835)
松山市カテゴリー:絶滅危惧ⅠB類(EN)
環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
レッドデータブックまつやま2012掲載ページ:ページ
執筆者:小川 次郎
撮影者:
種の特徴
全長24㎝。雌雄同色。頭部は黒く、目の上から後頭にかけて白い。黒色の冠羽と青灰色の嘴をもつ。背中は灰色がかった黒色。幼鳥は全体的に淡色。海域に生息し、潜水して小魚を捕食する。日本近海の島嶼部で繁殖する。本科の中で最も南に生息する種である。市内にはおそらく少数が周年生息している。
分布市内
沿岸海域。
分布市外
本州・四国・九州に周年生息。朝鮮半島南部で繁殖。
生息状況
忽那諸島周辺海域において数例の観察記録がある。繁殖は確認されていない。夏期に沿岸で本種と思われる目撃情報が複数得られており、山口や広島といった隣県で夏期に幼鳥が確認されていることから、市内もしくはその近辺で繁殖している可能性は高いと考えられる。
減少の要因
繁殖地となる無人島の環境悪化。特に、ネズミ類の侵入は脅威となる。
特記事項
文化財保護法に定める種指定の天然記念物。繁殖地が見つかった場合、ネズミ類などの捕食者の侵入を防ぐために、人の立ち入りを制限する必要がある。